2006-04-16

デブは死ぬこともできない

hana.jpg先週からQJrの取材で毎日でいろんなところへ出向いているのだが、会う人ごとに体型について指摘される。待ち合わせ場所に立っていると、近づいて来るなり、「そんなにでかかったっけ?」と目を丸くした人もいれば、並んで歩いていて「2割増しになりましたね」とため息をもらした人もいる。振り向きざまに「山が動いた」と絶句した編集者もいる。あるゲイバーのママには腹部を10秒間だまって見つめられ(←同情)、別のゲイバーのママには「置物みたいですね!」とキラキラした目で言われた(←マニア)。

その上、福祉施設で働いている人に、「お願い、将来介護して」と頼んだら、「入所したらまず過激なダイエットをやってもらうよ。そんなデブをケアしたら、スタッフがからだを悪くするから」と吐き捨てるように忠告された(←鬼)。

みんなにいじめられて、よっぽど死んでしまおうかと……。でも、そんなふうに思った瞬間いつも目に浮かぶのは、葬式で伏見の遺体が入った棺桶を担ぎながら、エスムラルダはじめ若いオカマたちが、「クソ重たいよな」「ったく死んでまで嫌がらせしやがって」「この棺桶、特注かよ」と口々に悪口を言っている光景だ。

ううっ、痩せないと死ぬことも許されない。