2007-10-22

いただいたご本『結婚という決意』

kekkonnto.jpgいまから15年前に刊行された小浜逸郎『人はなぜ結婚するのか』がPHP新書として復刊。

結婚に関してはこの15年のあいだでずいぶん状況が異なってきたように思いますが、本質的な部分については本書で述べられたままなのではないでしょうか。結婚論としてすぐれた一冊です。

なかでは伏見の「若気の至り発言」も取り上げ、バッチリ切りまくってくれていますが、「おっしゃるとおり」としか言えません(笑)。そのことを前書きでわざわざ気に留めて記されているところが、小浜さんの実は繊細でやさしい性格なのでしょう。ホント、真面目でいい人ですね。

それにしても団塊の世代の思想家って、上野千鶴子さんにしても小浜逸郎さんにしても、橋爪大三郎さんや竹田青嗣さんにしても、それぞれがそれぞれの立場ですばらしい仕事をされているのに、それに続く世代は(宮台真司さんなどをわずかな例をのぞいて)いまひとつパッとしないのは、どうしてなのでしょう。ぼく自身、もっとちゃんとした仕事をしないといけませんねえ。

● 小浜逸郎『結婚という決意』(PHP新書) 950円+税