2009-03-26

いただいたご本『童貞の教室』


著者の松江哲明さんとは何度かお仕事をしたことがある。とても感性豊かで、実直な青年という印象で、また会ってみたい人の上位にランクしている方なのだが(←偉そう)、本書はうーん……。いただいたご本で文句をつけることはしない主義なのだけれど、どうにもこうにもヌルくてヌルくて、ユルマン温泉で無理やり筆下ろしをしているような気分……。

そりゃ伏見が最近耳にした初体験話が、「掲示板で知り合った人のアパートへ行ったら、もう一人いて3Pでした」とか、「実の祖父にフェラチオされたのが、初めての性交渉でした」とか、「40歳になるまでモンモンと過ごしていて、やっと念願叶いました」とか、「アナルは使っても膣は使わずに三十六歳」とか……けっこう強烈なネタばかりで、ふつうの男子の告白じゃあ読み物として満足できない、つまり感性がガバガバになっていることも事実だろう。しかし「童貞の教室」と題するなら、もう少し性愛の部分を突っ込んで、広い視野での分析もほしかった。そしてここで「あんにょんキムチ」ネタはしつこい。

やっぱ一度、松江を掘らないといけない気がしてきた。松江、ケツの穴おっぴろげて来ーい!

とも思うのだが、まあ、中学生や高校生の生な青少年にしたら、このあたりのヌルーい感じがいちばんリアリティがあるのだろう。そういう意味では、思春期男子との接続は上手くいっているのかもしれない。だけど、松江は一回掘らないと駄目だな(しつこい)。