2008-05-30

いただいたご本『「炭素会計」入門』

hjashidume.jpg橋爪大三郎氏も竹田青嗣氏同様、次々に本が出版されますね。すごい生産力!

最初タイトルを見て、いったい何の本!? と思ったのだが、炭酸ガスの排出量等々の問題を扱った本であった(笑)。橋爪氏が「諸君」や「voice」に環境問題についての論文を発表されたとは訊いていて、図書館で探して読んでみようと思っていたのだけれど、それらが収録されていて、なおかつ、問題をわかりやすく解説するQ&Aまでついている。環境問題を理解するには絶好の書であることは間違いない。

橋爪氏は理論派の社会学者であるが、ちゃんと政策提案をしているところが尊敬に値する。現実と理論をつないでいくって大切なことなのだけど(当たり前)、ジェンダー関係のように批判のための批判みたいな議論ばかり目にしていると、こうした仕事の健全さが妙に新鮮に感じられる。社会って現実的な政治を積み重ねていくことでしか変わらないんだよね。

● 橋爪大三郎『「炭素会計」入門 (新書y (193))』(洋泉社新書y)780円+税