2005-05-13

インファナル・アフェア3〜終極無間

一作目、二作目にはしびれた!
二作目でやめておけば良かったのにと思った三作目
インファナル・アフェア3〜終極無間

一作目の『インファナル・アフェア』には心底しびれた。警察とやくざと、クールな男たちのドラマが切なく、非情に展開されていて、女が見ても劇場を出
るとき肩で風切って歩きたくなるようなハードボイルドさ! トニー・レオンとアンディ・ラウの魅力もさることながら、エリック・ツァンとアンソニー・ウォンの中年の渋さにもしびれた。

二作目の『インファナル・アフェア2〜無間序曲』では、カリーナ・ラウ姐さんのかっこよさに惚れた! ウォン・カーウァイ監督の『2046』では、キムタクの出演シーンが増えたからかどうか知らないが、シーンが少なくてイマイチよくわからない印象だったが、この作品での存在感は圧倒的。決して美人ではないと思うが、クールな中に熱い情熱を秘めた瞳の強さが半端じゃなかった。

そして、三作目。トニー・レオン扮するヤンの死後、アンディ・ラウ扮するラウがまさに無間地獄に陥って、時間軸を行ったり来たりしながら自己崩壊していく話である。そもそも、時間軸が行ったり来たりする話が好きではないし、一作目、二作目で明らかにされなかった謎が解き明かされるというしかけも、「別に謎が解き明かされなくても…」と思っていたので、別段感銘は受けなかった。逆に、一作目、二作目で抱いていた登場人物への思いが、謎が解き明かされることでちょっと裏切られた感もあって、「あ〜、二作目でやめておけば良かったのに〜」というのが正直な感想だった。
三作目で初めて登場する、レオン・ライ、チェン・ダオミンがこれまた渋くてかっこよかっただけに、この二人を交えて新たな物語を作ればよかったのに〜、と余計なお世話だが思ってしまった。

とはいえ、一作目と三作目を続けて見ると、また違った味わいがあるかもな〜とも思う。DVDが出たら試してみよう。