2014-06-10
索引の恐怖
昨日、『聖ヒルデガルトの病因と治療』の再入稿が終わりました。
「中世ヨーロッパ最大の賢女」「ドイツ薬草学の祖」といわれた
12世紀の修道女、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンによる医学書を、初めて日本語訳した1冊。
彼女のハーブ療法は現在に受け継がれていますから、
研究者はもちろん、セラピストやホリスティック医学を実践している人、
アロマに興味がある人に、手にとってもらえたらいいなあ。
お値段はちょっと高めですが。
写真は色校です。デザインは本文組版ともに山田さん。
端正で落ち着いた、すてきなデザイン!
再入稿時の修正は怒涛の29ページ分……うち5ページは全差し替えです。
最後は印刷所を待たせつつの作業となりました。
修正コストを考えると嫌な汗をかくけれど、ひとまずデータは完成。
あとは本のできあがりを待つばかりです。
何がそんなに大変だったかというと、索引です。
たとえば「ワイン」という単語は本文中に30回くらい出てきますが、
全部載せると煩雑なので絞る必要があります。
この絞る作業が難しかった。
全部で600ほどある索引語を、ひとつひとつ判断して絞る。
判断に迷う語もたくさんあり、数が多いのでだんだん基準もブレていきます。
那須さんと佐藤さんをはじめポットのみんなにかなり助けてもらって、
最後は編訳の臼田さんに一部判断してもらい、
入稿にこぎつけました。
本の発売は6月30日予定です。
現在、予約受け付け中です。
血と汗と涙の結晶を、ぜひ。