2014-05-23

ネーミングが肝心

先週の日曜日に終わってしまいましたが、
国立博物館で開かれていた「栄西と建仁寺」に父と一緒に行ってきました。
ふだんは京都の博物館に収容されている
風神雷神図屏風、そして雲龍図屏風
見られる機会だとニュースでやっていたためです。

どちらも「必ず教科書で見たことのあるあの絵」ですが、
風神雷神図屏風の作者は、いわずとしれた俵屋宗達。
では、雲龍図屏風の作者は?

……と聞かれて答えられる人は少ないのではないかと思います。
答えは、海北友松(かいほう ゆうしょう)。
ひょっとして、私たち親子が知らなかっただけ…?
でも、絵自体の有名さの割に、海北友松の名前を耳にする頻度は
俵屋宗達とくらべて圧倒的に低いと思います。そして、覚えにくい。
きっと、姓名のどちらかでもいいから
「海北吉三郎(かいほうきちざぶろう)」とか
「吉田友松(よしだゆうしょう)」とか、
単純なものにすればもっと覚えてもらいやすく、
かつ日本人の誰もが知る名前となっていただろうに。
雲龍図屏風の作者、なんだか不憫な人だなぁと印象に残った展示でした。