ポット出版

著作権の保護期間を70年にしようという動きがあるそうです。
どうも、これ、イヤです。

著作権には、「閉じる」動きばかりが日本では目立ちます。
これにどうも納得できません。

現状は50年間保護されます。
死んでから。
充分じゃないでしょうか？
30歳で死んだとして、その時生まれたての子どもがいたとして、
その権利が遺産として持続するのは、その子どもが50歳まで、です。
もう独り立ちしてるでしょう。

その時に20歳くらいの若いヨメがいたとして、70歳まで遺産が入り続けます。
まだ死ぬまで少しあるかもしれない。
でも20歳で夫に先立たれたとして、以降死ぬまで遺産が入る必要はないでしょ。
第一、20歳なら再婚しないで死ぬまで独身かどうかも疑わしい。

これが男女逆だったら（作家＝女、配偶者＝男）遺産がないと生活できない、なんてことは言えないと思います。
そもそも男女に関係なく、配偶者に生計を依存しすぎじゃないでしょうか、死後50年の保護期間ですら。

格差社会批判がこれだけ大きな声になっている（僕はそれほど格差が拡大してるとは思えていないけど）なかで、
遺産という「格差」をこれ以上拡大していいのか？疑問です。

安月給時代の教師（今はそれほど安月給だとは思わないし、社会全体の給料水準もあがってますが）と、
3交代の看護婦の息子として、カギッコで育った僕としては、
親が金持ちってだけで、ネタミます。
遺産がいっぱいあるって初期条件の違いは、「格差」です。これ、やめて欲しい。

主に遺産の話ばかりでしたが、著作権そのものの考え方としても、
どうもやです。延長。