2004-03-04
続続・読者のメールをご紹介
このところ、多くの読者のみなさまからメールをいただきます。
どうもありがとうございます! ですので、少しずつでもみなさんからのお便りを掲載させていただきたいと思います。全ては無理ですけれども、できるだけがんばりますね!
その前に、このコラムの編集担当である、日高さんからこのようなメールが・・・:
わたしはワインを飲んだ翌日はかならずウンコが黒くなります。
結構腸のゆるさには自信があります。
*そ、そうなんですか〜〜! ワインって、赤ワインのことですよね、黒くなるっていうのは? それとも白ワインもでしょうか?(ヒダカ注:はい、赤ワインの場合です。ポリフェノールが豊富です。たぶん。。)私はお酒が飲めない体質のようで、全くの下戸なんですけれども、翌日に症状が観察できるのでしたら、なんだか面白いですね。でも、どうなんでしょう? 液体だから、誰でも翌日にそうなるのでしょうかね、それとも、やっぱり便秘気味の人は、数日後にそうなるのでしょうか? なんとも不思議不思議。
ということで、読者のメールを1通ご紹介します。Sさんです:
青木さん、こんにちは。
初めてメールさせていただだきます。
青木さんの断食日記、とても参考になります。
体調のほうはいかがですか?
私も、最新号の日記を読んで、まさにそのとおり!!と思って、心から共感しました。
*ありがとうございます!! 参考になるかどうかはわからないのですけれども、私の体験を正直に書かせていただいています。
体調は、なかなかいい感じです。良い時もあれば、悪い時もあり、でも、いつも前向きな気持ちで、必ず良くなるというイメージを持つことで、少しずつでも進んでいけそうです。
私は、最近断食について興味をもっています。
というのも、私は1年前に腎生検をうけて慢性腎炎だと判断されました。
こういう慢性病っていうのは、治療法がないんですよね〜
案の定、病院ではステロイド剤の投与を薦められたのですが、長期的にみると副作用も大きいので、私は自分で病院を探しはじめました。
そして、肝臓や腎臓病にかかったけれども、自分で治されたお医者さんが近くにいらしたので、仕事をやめて漢方薬を飲み始めました。
そのお医者さんいわく、腎臓病は過食の病気だから断食が有効・・・といっていたのです。
*なるほど。漢方薬で治った、という人も多いですね。私の場合はダメでした。
それほどの難病になってしまったからです。7年間も耳鳴りだった女性が、漢方で数ヵ月後に全て耳鳴りが消えた、ということを聞いたことがあり、私もその時漢方にチャレンジしてみたのです。でも、何をするのでも、その薬なり療法に頼りきるのでは、なかなか治らないものですね。私はその頃、生活態度を変えることができず、多忙のまま漢方をとにかく飲んでいました。これではダメなんです。
やはり、根本にあるストレスを解消する試みをして、つまり多忙な生活を変えて、そしてその上で漢方でも何でも試みる、というのでないと、私のような場合ですと、もう何をやっても焼け石に水なんです。
それがよ〜〜くわかりました。
例えば、耳鳴りの例なんですけれども、軽い症状の人だったら、南の島に行って、ゆったりと2週間ほどくつろいで何もしないで過ごし、夜、ベッドで海の波の音を聞いていたら、自然と耳鳴りが消えた、というお話を聞いたことがあります。この場合は、忙しい日常を離れ、身体を癒しながら、薬は海の音。そういう夢のような状態に心身をおいて、リラックスする・・・。やっぱりストレスをなくすと、身体の調子が良くなるんですね。まずそこからなんだと思います。そこにプラスアルファーで何かを飲むなどのアクションをする。そようなリラクゼーションができるような状況を作ることができるのであれば、南の島に行かなくても、充分治癒が可能なのではないかな、と思います。
私の場合ですと、今は食餌療法なんです。
これは、私にとっては、どんな薬よりよく効きます。大変だけれども、効果的だから、やっぱり続けようと思う療法です。(でも、最近は、ストレスがない状態の時でしたら、ある程度楽しくできるようにもなりました)腎臓病も、私の耳鳴りとは違いますが、やはり食餌療法が有効なのですね。
実は、私は胃腸が弱かったらしく、消化吸収する力が弱いのです。
青木さんと同じで、甘いものたべても全然太らないし、ダイエットしたことないんです。体力なかったけど、病気と診断されるまではそこまで気にしていませんでした。
*ああ、わかります! 私も何を食べても太らないし、身体の中で最も強い箇所が胃腸なんだと思っていました。甲田先生に、逆のことを言われた時には、本当にびっくりしました。私が胃腸が弱い!? そんなこと、甲田先生がおっしゃった時には、そんなバカな、そんなことありえない、と思いましたもの。
しかし、検査入院中に本当に透析うけている人たちを病院で見てからは、考え方が変わりました。人間の臓器はとても精巧にできているから、大事にしていかないといけないな〜と実感したのです。
*本当にそうですね。 見えないところの大事な臓器は、見えないからこそ気をつけてあげなくてはいけませんよね。
最近、私は過食におちいるときの悪循環のサイクルに気づきました。
心の不安定→過食にはしる→胃腸に負担→腎臓に負担→心の不安定
この繰り返しなんです。これは、私が小さい頃からのパターンでした。
でも私はやせていたため、ダイエットする必要もなく、心の不安定さまできづかなかったのです。
私の場合、食べ過ぎるのは、きっと不安をまぎらわすこともあると思います。
*ああ、よ〜くわかります!! 結局のところ、多くの病はそういうところから来ているようにも感じます。だから、どこの部分を真っ先にクリーンにするか、というと、やっぱり心の不安定を取り除くってことですよね。臓器に負担がかかっているから不安定になっているのだとしたら、小食である程度治せる、でも、心が不安定だと、また過食して臓器に負担がかかる・・・。う〜ん、難しい問題! やっぱり平行して、小食をしつつ、心の安定を保つってことが大切かもしれませんね。
このサイクルに気づいてから、断食に興味をもつようになりました。青木さんは、甲田先生に一度みてもらうことを薦められてますが、どうすればできるのでしょう?
直接、病院に電話していいんですよね?
また、甲田先生の本を読んでみようと思います。私も、治したいです!!
*甲田先生は、どの患者さんにも分け隔てなく診察してくださいます。
でも、本当に全国から多くの患者さんが殺到しますので、予約を取るのがとても大変です。とはいえ、一所懸命な気持ちさえあれば、予約はいつかは必ずできます。問題は、前にも書きましたが、その後なのです。
診察していただけた、という最高の幸運を、生かすも殺すも本人次第なのです。食餌療法なんてばかばかしい、とか、そんなやせ細ってしまう方法はやってられない、と最初から諦めてしまったり、信じなかったら、それはそこで止まってしまいます。甲田先生にお会いしたら、それだけでエネルギーは沢山いただくことができて、前向きな気持ちが生まれるとは思いますが、処方してくださったメソッドを自分が実践しなければ、何も始まらないのです。私は、甲田先生に初めて診察していただいた時、正直すごく驚きました。一体そんな食餌療法で、病気が治るのかしら、と。一瞬そんなことを考えたのですが、先生はにこにこしながら、「大丈夫、必ず治るよ!」と言ってくださった。そんなことを言ってくださる先生は、甲田先生しかいらっしゃいません。その言葉は、患者にとって、最高の言葉です。どんな薬より効き目があります。でも、それで喜ぶだけではダメなのですね。
私のような凡人にとっては、診察を終えてから数ヵ月後に入院が決まっていたことは幸運でした。それまでにある程度結果を出しておかないと、入院の意味がなかったからです。もう、やるしかなかった。それはそれは厳しいものでした。毎日が自分との戦いでした。(今でもそうですが、当時は始めたばかりだったので、かなり悲惨でした。つらくてつらくて、もうどうにかなってしまうんじゃないか、と思ったし、そんな意志の弱い自分に呆れてもいました。私って、こんなに意地汚く食のことばかり考える人間だったのかしら、と悩んだり・・・。)
甲田先生は、健康という名のパラダイスへのパスポートはくださいます。
でも、目的地に到達するのは、自分の力と、自分の中に眠っている、愛と慈悲の心が必要なのですね。私はそう思いました。自分だけが治ればいい、というのではダメなんですね。小食の意味は、病気の治癒だけではありません。世界をも救う素晴らしいメソッドなんです。それがわからなければ、先には進めないように思うのです。最近、やっとそんなことを考えられるようになってきたんです。
ですから、逆に言うと、そういうことを最初からわかっていらっしゃる方でしたら、甲田先生の本をお読みになって、その通りに実践されれば、たとえ甲田医院へ行くチャンスがなくても、かなりの効果がある、ということなのです。患者さんの症状によっては、もしかしたら先生の本だけで、しっかりと病気が良くなる方もいらっしゃると思います。
まずは半日断食から始められてはいかがでしょうか? 漢方と同じで、すぐさま効果があるというわけではないですけれども、徐々に体調が良くなってくるのがわかります。健康な方が半日断食をすると、かなり早く良い効果があらわれるようです。寝覚めは本当に良くなりますし、すっきり爽快な気分になります。なにより、胃腸が喜んでいるのがわかります。
なにしろ16−18時間くらい、固形物をお腹に入れないのですから。
それでは、最後まで読んでくださってありがとうございます。
これからも、ちょくちょくHPみます。応援してます♪
*ありがとうございます!
一緒に小食を実践し、健康になりましょう。小食は、前にも書きましたように、自分の身体が良くなるだけではなく、世界の食糧危機にも貢献することにつながります。みんなのためにも小食をすること。このことが、甲田先生のおっしゃる「愛と慈悲の心」なのですね。