安易の集合体
2006-05-31 木村 瞳
4年ほど前、安易な気持ちで金魚を買いました。飼い始めました。店頭で「オランダシシガシラ」という名前を見て、「なんだか西洋的なハイカラな名前!」と思って買いました。家に帰って調べてみると、交配を重ねた品種なため、病気にかかりやすいこと、金魚の中ではとても大型になることがわかりました(そして、西洋ではなく中国産)。しかしながら、せっかくの命、死なせてはならんと、水質をよくするなにやらかにやら、水槽がさびしかろうと水草や何やら、光があたらなければ昼間がわからんだろうとライト、冬は寒いだろうとヒーター、ヒーターでやけどしてはいかんとヒーターカバー、もう考えたくないくらいにお金を使ってきました。金魚が2匹で1000円で、金魚を維持するのにきっともう50倍の50000円くらいは、いやもっと、使っていると思われます。安易です。そして、4年が経過した先頃、コケ問題に悩まされ始めました。コケがあるとせっかくの金魚が見えないじゃないか……。そこで、この間「コケとり」として、プレコを買いました。店頭で見て、「オレンジスポットセルフィンプレコなんて、なんてかわいい名前」と思って買いました。家に帰ってネットで調べると、「禁断のプレコ」と書かれていました。コケとりとしては活躍するものの、どんどんおおきくなるらしく、30〜大きいものでは50cm!になることがわかりました。もう、大きくなると言われているオランダシシガシラよりはるかに大きくなるらしい。でも、せっかくの命、死なせてはならんと、プレコの餌を買いました。630円で買ったプレコの餌は1130円しました。そして、大きくなれば、餌の消費も激しくなることが予想されます。うちの水槽は、なんていうか、安易の集合体です。
Comments Closed