2008-09-04

波紋の上の球体

『ネットいじめ ウェブ社会と終わりなき「キャラ戦争」』荻上チキ(PHP新書)、読みはじめる。

インターネット。匿名ゆえの誹謗中傷渦巻いてるとか、便所の落書きとか。枕詞のようになっている。
でも匿名匿名っていうけどさ、「あえて名前を出す」ことで強烈に臭ってくる自意識のうざったさってのもあるだろ。
くだらない日記を顔写真つきで世間に公開している、こんな俺みたいなヤツ、どうよ?
…みたいなね。

誹謗中傷、てか、羨望やら嫉妬やら出る杭打ちやら、ネットがあるから出てきたモンじゃなくって、本来人の心に巣食うモノ。
それらがネットで顕在化したって、そんなん「確認」でしかないだろうに。
そうゆうのに耐えられない、つうか耐えられない振りをしている、そんなアナクロなピュアさみたいなのをキャンキャン吠えている奴らが、気持ち悪い。
ストレートに誹謗中傷している奴は怒れば済むけど、こいつらはそうゆうのを批判するって名目で批判をかわして、さらに自分の醜さから目をそらしているもん。
あと「2ちゃんねるは見ない」とか、あえてそうゆうことを言う奴に限って、「よく見てる」のはお約束だし。あとこれは偏見かもしれないけれども、実生活ではオドオドしたタイプが多い気がする。
俺は、むかし2ちゃんねるの「AV板」を見ていたら、とある女優スレッドに「**て作品に出ていた男優って誰?」みたいな書き込みがあったので、教えてあげたことがある。俺もその作品を観ていたし、さらにその男優さんとは以前仕事をしたことがあったのだ。そうしたら凄く丁寧なお礼を返されて、少なくとも当時俺がゲンジツに見知っていた一部の人間よりは遥かに礼儀を知っている印象を受けた。
あ、そうそう。むかし2ちゃんねるで、俺が死んだとか書かれたことあったな。

一昨日、昨日の流れからいくと、パンタ『クリスタルナハト』をアナログで聴かなくてはいけないんだろうけど。勿論持っているけど。なんせリアルタイムで聴いたパンタの初めての作品なのだ。東中野駅傍にあった新星堂で中学のときに買ったレコードだ。
でも、聴いたのはグッと飛ばして『波紋の上の球体』。
出た当初は、正直ピンとこないアルバムだった。そうそう、発売前に『リサイクル・デー』とかはライブで聴いていたな。でも、何でだろう。ピンとこなかった。このアルバムの特殊な音色が自分のモードじゃなかったってことか。
何年前か前に聴き返した。このアルバムにベースで参加している松永孝義がソロ・アルバムを出して、リリース記念のライブを原宿のアストロ・ホールに観にいった頃だ。思った以上に沁みてきた。でも、特にヘビロテにはならなかった。
そしていま、聴いている。他のアルバムほどハマらないのは変わらないけど、新しく入ってくるも、ある。

小さく頑張ったことが、小さく報われた。
その結晶で、本を買う。『村八分』山口冨士男(K&Bパブリッシャーズ)。

これに参加しました。

http://www.wonderlands.jp/index.php?itemid=898