2009-10-06
気むずかしいママ?
明日は雨というか台風みたいですね。あんまりエフメゾの営業日が悪天候というのはないのだけど、はてさてどうなるのでしょう。まあ、そういう夜はカウンターでじっくりと言葉を交わしたいものですね。
でも「話す」ってむずしい。伏見は好奇心というのがほぼないので、話しの引き出しが少ないし、よほど自分の問題意識に触れることがないと、正直さしたる意見もない。だからほとんどのことは「そういう世界観もあるなあ」と受け止めたり感心するだけで、とくに反論しようとも思わない。ちょっとくらいの考え方の違いは気にならないし、感情も揺れない。
けれども、それが自分が積極的に関わってきたテーマにかぶれば、まったく違う。それなりにはっきりとした価値観を持っているし、自分なりに一貫した意見があるので、中途半端にはできない。だから、かえって店では話しができなかったりもする。譲れないことに関しては「ママ喋り」では流せないんだよね(笑)。
そんなわけで、お店での会話っていつまでたっても慣れないし、得意ではない。考えてみれば、大抵のことに「どっちでもいなあ」と思ってしまう伏見は、話しの盛り上げ役には合わないのかもしれない。そしてつくづくメディア仕事にも向かない。うさぎさんなどを見ていてよく思うが、ひとつひとつの事柄に気持ちが引っ掛かるようなタイプじゃないと、エッセイストとかコメンテータには絶対になれない。「へえ、そうなんだあ」じゃ駄目なのだ。
ただ、まあ、「聞く」という意味では、伏見もできるかもしれない。とくに自分の意見を押しつけようとは思わないが、相手の言っていることの別の側面に光を当てたり、そこそこ論理的にも思考するので、その辺りの矛盾を指摘することもできる(←それ、ちょっと嫌だね)。そして背中をさすったり、背中を押すことは誠実にしているつもりだ。自分でいうのも何だが、本当はやさしかったりもするのだ。
あ、でも、価値観や世界観みたいなものには寛容でも、なにか生きることの美学みたいなこところには敏感かなあ。基本的な礼儀とか仁義とか、こだわるのは「義」関係でしょうか(笑)。けっこう日本人なのだよね。伏見が腹を立てることは大抵、そっちだと思い返す。
そんな気むずかしいママですが、よかったら秋の夜長をいっしょに過ごしましょう。
カフェタイム(17:00−19:00)から、カレーを準備しおでんを炊きながら、皆様のお越しをお待ちしております。学生さんは(バータイムから)釜飯無料です。