2009-01-12
次に扉を開けてくれるのは誰?
バー営業をやっていると、いろんなセクシュアリティ、世代、職業、主義主張の人たちが来てくれるので、自分の時代遅れな感覚や浅はかな物の見方にハッとさせられることが多い。はじめる前は(傲慢にも)お客さんはママ(←伏見)の話しを聞きに来る人が多いのかと思っていたら、そんな人はほとんどいず(笑)、それぞれが自分を語ってくれるので、店ではほぼ聞き役に徹している。
それに、水曜日などという「ついで」では人々が二丁目には来ない曜日に営業しているので、伏見に会いに来店する人ばかりかと思いきや、実際はそうでもない。意外と、というかけっこうママの「過去」を知らないお客さんも多いのだ。若い方には、「え? ママって本を出しているんですか?」などと言われること多々ある(笑)。ノンケのお客さんは物書きとしての伏見を知っていて来る人がほとんどだが(仕事方面の方が多いので)、ゲイのお客さんはかえってママの経歴とは無関係に訪れる。それだけとっても、ゲイのなかでいかに情報の流通が多様化しているのかがよくわかる。
先週は、伏見の大学時代を知っているという同窓生が来てくれた。同窓生といっても当時友だちだったわけではなく、先方は学内でオカマを公言していた伏見を見知っていたようだが、こちらはそんな近くにゲイがいたとは気づかかった。そんな同窓生と四半世紀のときを経て自分の店で会うというのも感慨深い。週に一度、定位置に身を置いて、自分を開いていることの面白さだろう。今年もどんな出会いがあるのかワクワクするばかり〜。
14日(水)の営業は19時からです。ヤス子チーママ、司お末とともにお待ちしております。カフェタイムは休業中です。先週に引き続き、今週は、25歳以下(18歳以上)の学生には二杯目をごちそうします!