2006-04-03

ニクヨに感謝!

clubhouse.jpg
ここ数年オカマの日にちなんで開催されている、歌舞伎町の巨大キャバレー「クラブハイツ」を借り切ってのゲイイベント「せれぶれいしょん」。ドラァグクィーンショーあり、ダンスパフォーマンスあり、歌謡ショーありの豪華なパーティで、中でも人気ゴーゴーボーイたちを贅沢に使った下着のファッションショーは生唾もの!(笑) 近年、伏見はこれを見るのを人生の生き甲斐にしていた(←大袈裟じゃない)。

ところが、今年はチケットを入手することができず、あぁ、これじゃあ2006年は命の洗濯をすることができない、と悔しがっていた。しかし、前夜になって、「せれぶれいしょん」の出演者、スタッフである肉乃小路ニクヨちゃんから招待枠に入れてくれるという電話をもらったのだ(なんて心がけのよい後輩!)。もうホント、飛び上がるほと嬉しかった。それで、これほどのイベントは滅多に見れないと、仲良しの斎藤綾子さんを誘うことにし、伊勢丹の地下で花見用の弁当まで買って、二人いそいそと出かけていった。

そして、今年も本当に満喫した。ニクヨちゃんの目配りの効いた女主人っぷりやショーもすばらしかったし、注目のダンスチーム、nonochicの荘厳な男性舞踊も見事だった。そして、Underwear of fashion showにはなんというか感動さえあった。去年までのからだ自慢、股間に目が釘付けのパフォーマンスもそれだけで十分眼福だったが、今回は途中、ゴーゴーボーイたちがカップルに扮して登場し、海辺に遊びに来たふうのカジュアルな服装を脱がせ合って水着になる、という演出がなされていた。それがただモッコリを誇示するだけでない、とても幸福な気分に会場を酔わせるものだった。

考えてみたら、あんなにハッピィにゲイカップルを表現したものをライブで見たことはなかった。これまでクラブでも他のイベントでもなかったパフォーマンスではないか?

恒例の浦安ダンシングチームのディズニーばりの(笑)のショーも大盛り上がりだったし、ラストの会場を巻き込んでのダンスタイムも見ているだけで鳥肌が立った。みんな場の作法をよく心得ているし、いっしょに楽しもうという共感に溢れていた。このところ、ゲイコミュニティは元気がなかったり、悲しいニュースが多くて、伏見もやる気をなくしていたのだが、とてもいい氣をもらった。エンパワーメントされる、とはまさにこのこと。あの空間には愛の波動があった。

心からニクヨちゃんに感謝! そしてあれだけの舞台の裏を支えたスタッフの方々に惜しみない拍手! このイベントがどれだけ志の高いものかは、今回のNoblesse Obligeというテーマにもよく表れている(この宣言文がとてつもなく美しいので、ぜひ読んでみてください)。願わくば、来年もまた開催してもらいたい。