2006-01-06

誘惑

hat.jpg子供の頃から帽子が苦手だった。根っからの脂症のせいか、帽子をかぶると頭がすぐに蒸れてしまうので、夏でも冬でもこれまでいっさいかぶったことがない。ところが、今年の冬はさすがに寒さがこたえて、近くのロジャースボールでニットのそれを買ってしまった。380円なら無駄になってもいいか、と(←それにしても安いよね)。

で、かぶってみたら、これが温かい。帽子って頭からからだの熱を逃さないためのものだったんですねえ。ポッカポカ。その姿は、どう見ても誘拐犯に見まごう風情なのだが、からだの欲求には自然にマッチする。老母にそう言ったら、「年とるとそうなのよ。だから年寄りはみんな帽子かぶってるでしょ」。うーん、たしかに。

最近、ズボンの下にも心細さを感じるときがあって、モモヒキの誘惑にかられる瞬間がある。でもあれは……父がはいている姿を見て、子供心に生涯身につけるまいと心に誓ったものだった。……背に腹はかえられない……。

身につけているものって、その年齢年齢に合った理由があるんですね。とアンチエイジングには早くも挫折しそうな伏見であった。