2006-04-28
日本という国の嬲り者
二日連続でほぼ同い年の高名な表現者にお目にかかった。一人はゲイ&SM漫画の大御所、『嬲(なぶ)り者』『銀の華』などの作品で知られる田亀源五郎さん(ゲイ・エロティック・アーティスト)。もう一人は、『〈民主〉と〈愛国〉』で学会、出版界で大きな成功を収め、先頃パン!セに書き下ろされた『日本という国』もヒット中の小熊英二さん(慶応大学教員)。
田亀さんとはお互いギョーカイが長いのに、これまで一度も公での場でお話しすることがなかった(よく考えてみたら不思議)。それが、近くポット出版から上梓される彼の『日本のゲイ・エロティック・アート vol.2』に序文を頼まれたことがきっかけで、QJrで対談させてもらったのだ。これがなんとも面白いものになった。乞うご期待!といった感じだ。
小熊さんとは、パン!セ関係の会食でお目にかかった。その席にはデザイナーの祖父江慎さん、冒険家の石川直樹さん、イラストレーターの100% ORANGEさんという超個性的な方々がおられたのだが、小熊さんも彼らに勝るとも劣らない独特の魅力があった。伏見も、これが『〈民主〉と〈愛国〉』かあー!と感動&光栄に浸ってしまった。
とても有意義で楽しい二日間だったのだが、食べ合わせが悪かったのか、いま、伏見の胃袋の中は「日本という国の嬲り者」みたいな状態になっている(笑)。