2006-12-06
いただいたご本『死にたくないが、生きたくもない』
幻冬舎もいよいよ新書を創刊ということです。もはや有名出版社で新書をもたないところはないといって過言ではない時代です。きっと書店での書棚争いは熾烈をきわめているのでしょうね。
さて、その幻冬舎新書の第一弾に含まれている小浜逸郎氏の本をお送りいただきました。タイトルは「死にたくないが、生きたくもない」。この頃、自分でも心の中でよくつぶやいていた言葉だったので、ちょっと驚きました。ホント、いまやこんな気分。自殺を急ぐ子供たちに、「この世はやはり生きるに値する価値がある場所なんだ」と胸を張って言うことにためらいがある伏見としては、この辺りが最終防衛ラインですね。はあ。
まだ熟読しておりませんが、小浜さんらしい、夢希望もないけれど、現実と生活に即して「老い」を考えていこうという一冊のようです。アンチ・エイジングという標語に惑わされたくないあなたにお薦めでしょう。
● 小浜逸郎『死にたくないが、生きたくもない』(幻冬舎新書) 720円+税