2005-06-09
トリセツ読めません
取扱説明書が読めません。読む前は、今回こそはちゃんと読み切ろう! と固く決心してから読み始めるんですが、目が文字を追うことを、実にアッサリあきらめてしまいます。いや、目はそれなりに文字を追う努力をするのですが、内容が一切頭に入ってゆきません。すぐ飽きます。
しかし取説を読むことができないのはなかなか不便なので、取説が読めるようになりたいんです。そのための努力は、ことあるごとに(取説を読まなければならない場面に遭遇する度に)なんとなくそれとなく、してきたつもりではいるのです。しかしそれでも読めない。これは取説を読めない私に問題があるのではなく、取説にこそ問題があるのではなかろうか、と考えてみました。
では、この取説自体をどう改善すれば、取説嫌いでもあっさり読めるようになるのか。
取説総漫画化、というのを思いつきました。まったく新鮮味のない案なんですが。
世間で売れている漫画には「蘊蓄漫画」というジャンルが存在します。(「美味しんぼ」みたいな)アレっぽい取説を作れば良いんじゃなかろうかと。「漫画取説」。しかし、取り扱い説明をただ単に漫画におこしただけでは、だらだら続く長い説明台詞に飽き飽きし、結局読み切れないであろうことは想像に難くありません。そこで、【案1】やはり取説とはいえど、そこに「主人公の成長」やら「心温まる人間ドラマ」やら「小粋なギャグ」やらをからめていき、読者が引き込まれるストーリーを展開する。【案2】しかし、そうは言ってもたかが取説、ネーム作りにそこまで時間も労力もカネもかけらんねーよ、という気分がでてくるでしょう。そこで、「萌え」です。漫画内で取り扱い説明を主にするキャラクターに、「萌え」の要素をふんだんに盛り込んでいく。
以上2案が実現したあかつきには、【案1】採用の場合、その素晴らしいストーリーに感動した読者から、是非とも漫画を続行してくれ!とのお便りがメーカーに殺到。漫画の続きは新製品が出た際の取説に続くため、続きが読みたいがために製品を買う消費者続出!(ビックリマンシール現象)【案2】採用の場合、「取説萌えキャラ」欲しさに製品を買う消費者続出!(ビックリマンシール現象)思わぬところでメーカー側ウハウハ。(調子に乗って、キャラクターグッズ作りに手を出してみたり。)また、「漫画取説」が一般的になっていった際には、取説漫画を主に描くことで生きて行く「取説漫画家」を自称する人物まで出現するように。なかでも特に好評な取説漫画を描く、カリスマ取説漫画家は、都内一等地に神田うのの「パンスト御殿」ならぬ、「取説御殿」を建設するほどに……なるやも知れぬので、だれか、なんとか、読み切れる取説、作ってください。とはいえ、今更「萌え」とか言っちゃっている齊藤の発想力の乏しさよ。