2014-03-18

小津祭り

小津安二郎監督作品のDVDを40本くらいまとめて借して頂いたので、時系列に添って見ています。
はじめは、サイレント作品を見ていると無音が落ち着かなかったのですが
だんだん落ち着いて見ていられるようになりました。
サイレントの表現が面白くなってきたところでトーキーになり、
今度は音が出ることにいまさら驚きを感じています。

小津といえば娘の嫁入り話、と思っていたのですが、
初期は軽いコメディやアメリカ映画っぽいハードボイルドなお話もあり、
予想外にバラエティがあるので飽きません。

それに、ここはヨーロッパ?みたいな石造りの町並みがある一方で、
田舎〜な鎌倉の街や、和洋折衷のアパートが出てきたりする背景や美術も面白いです。
登場人物がどこでもブカブカ煙草ふかしているのも、今見ると新鮮。

私が今見ているのは、やっと作風が完成されるかな、くらいの頃のものです。
これからどうやって小津節みたいなものが完成されていくのか辿っていくのが楽しみです。