2006-02-20

充実感

ベルリン国際映画祭も終りました。本当に楽しかった、今年のベルリナーレ。ほとんどコンペ部門にいたのですが、他のフォーラム部門や子供映画などで見た作品にハズレはなく、毎日ちょっとでもブログに映画祭の様子を書くこともできましたし、充実感があります。

昨日は、かなり疲れてひとりで寝ていました。息子が一体何時に友達の家から戻って来るのかわからず、夕方になって携帯に電話。「もうすぐ帰るよ。ご飯は家で食べる。」とのこと。大体、ドイツ人の家の夕飯は息子は苦手。ほとんど「カルテス・エッセン」(冷たい食事)なわけで、つまりパンに、バター、ハム、サラミ、チーズやちょっとだけ野菜がある程度。舌はジャパニーズの部分を随分残している息子は、そういう簡単な夕飯が嫌いなのです。贅沢!! まぁでも、私も苦手ですが・・・。

息子が戻って来て開口一番「ご飯はな〜〜に?」
ム!!! 「あのね、君、昨日ものすごい咳をして苦しんでいるお母さんをそのまま放って友達の家に行ったのに、戻って来て身体は大丈夫とか、そういう優しい言葉はないわけ?お母さんは、いつでも君のことを大事に思っているのにねぇ、ひどいもんだわねぇ。」と嘆いていると、すかさず寄ってきて「あ、おかあさ〜〜ん、元気? もう身体は大丈夫?」などと気を使っていました。もう遅いわ・・・。

ということで、昨日は玄米、お豆腐と白菜のお味噌汁、納豆、山いも少々、その他ちょっとした小鉢を用意しました。純日本風。「お母さん・・・正直なところ、納豆も山いもも、あんまり好きじゃないんだよね、食べるけれどもさ・・・。」と言うのです。なので、そういう食事がいかに大事なのかを聞かせました。そして、今日の夕飯には、山いもをすって本格的なお好み焼きを作るからね、と約束しました。

ついでに、最近読んでめちゃくちゃ泣いてしまった本の内容も息子に説明しました。それは、リリー・フランキー著の「東京タワー」。もうこれ、本当にすごく泣いてしまって・・・。で、息子に説明している時に、あまりに情景が浮かんできてしまったので、またうるうるしてきて、「そ、それでオカンがね、オカンが・・・うう!!! 涙」という状態になり、息子はびっくり。

「お、お母さん大丈夫? へぇ、そのリリーって人、いい人だね。オカンもすごく優しくていいお母さんだね。」とちょっぴり感動している様子。そしてその後、でっかい図体なのに、ハグしに私が座っているところまで来て、どか〜〜んと抱きつきました・・・・重い!!! でも、これってプチ幸せなのかも・・・♪
もうすぐこういうのも終わりですからね・・・。しみじみ

まぁ、こういう話を聞かせるのも、たまには良いようです。作戦、成功ってことでしょうか?笑

私は昨日も少食をし、(玄米、お味噌汁、納豆と少々の山いも、青汁)今日は豆乳入りのお茶を飲み、こんにゃくを先ほど少しいただきました。これからペトラが来るので、柿の葉っぱでできたお茶を二人で飲みながら原稿を書こうと思っています。