2003-07-24

コーガン・シンドローム

昨日は書くことがいろいろあって、昨日のうちに書けないこともありました。それは、またまた面識のない方が面会にいらしたのです。Kさんといって、30代半ばのイラストレーター&ライターさん。彼は、甲田先生の「奇跡が起こる半日断食」(マキノ出版)にも登場していますが、大腸炎を断食によって見事克服されたのです。それ以来甲田療法に魅せられ、またより多くの人に理解してもらいたいと願い、甲田療法プラスアルファをずっと考え続けている前向きな男性です。いろいろ情報交換をしていたのですが、お互いに協力しあって、甲田先生の療法を広めることができたら素敵ですね、と話していました。

今日もおかみさんと私だけが5分粥。実はおかみさん、明日に退院してしまうのです。本当はあともう3日の断食をするといいと甲田先生がおっしゃっていますが、「店を長く休むわけにはいかないのよー。主人と息子が頑張っているし、アルバイトの子もいるけれども、やっぱりおかみである私がいなければ申し訳ないっしょ。」・・・ということで、Iさんは予定より10日も早く北海道に戻ることになりました。「でも今回は5日断食ができたし、ガンはここ10年再発してないし、宿便もすごく出たしで体調はとてもいいから、私はこの調子で家でも食餌療法続けて頑張るから、青木さんも頑張ってね。」と励ましてくれました。ありがたいこと!
Iさん、来年も甲田医院で会いましょうね!

さて、私の病気、コーガン・シンドロームですが・・・。症状としては、最初にメニエール氏病のようなひどい眩暈と吐き気に襲われて、しばらく動けない状態が続き、それが頻繁に起こると耳鳴りがどんどん激しくなってくるという感じで、その他動悸・息切れが同時にありました。
その後咳がひどくなって、抗生物質を飲んでいる間の2週間ほどは消えているのに、やめるとすぐにまた咳が始まる。ドイツの病院では、レントゲンを撮っても異常なしで、先生も首をかしげていたのです。
アレルギー検査もしたし、全てやったけれども誰もわかりませんでした。
2001年の春からは、目の痛みも加わり、針で刺すように痛くなって、鏡で見ると白目の部分に細い血管が走っていて充血していました。炎症を起こしていたのかもしれないのですが、たまたま眼科へ行って症状を訴えたところ、膠原病の一種かもしれない、ということで日本のM病院が私の病名をつきとめた、というわけです。処方していただいた点眼薬で目の症状は何とかおさまり、その後入院してステロイドの服用で、血管炎の方も落ち着いているようですが、耳はかなりひどい状態ゆえ、もう治る見込みがない、とのことでした。
それでも諦めたくなくて、絶対に治ると信じて甲田医院にやって来たのです。
今、実際に自覚症状というのは、耳以外にはありません。大動脈炎はあるのでしょうけれども、ステロイドをまだ1日に5mg服用しているので、炎症をおさえることができているようです。最終的には薬をゼロにしたいのですけれども、M病院のドクターは、こういう服用の場合は、一生ステロイドを飲むことになるのが一般的とおっしゃっていました。でも、私はやっぱりゼロにしたい。そしてそれは今の元気になりつつある体では、可能な気がしています。甲田先生も大丈夫っておっしゃってくださっているので、頑張りたいと思っています。ただ、ステロイドは急にはやめられない薬なのです。1mgを数ヶ月から半年かけて減らすくらいで、まだまだゼロにするには時間がかかりそうです。
大動脈の炎症は、ひどくなって咳をするという症状に結びついたのですけれども、私の右側の大動脈が(つまり血管ですね)通常の半分くらいの細さになってしまっていました。血管内に炎症を起こしているために、血液の通りが悪くなり、それによって徐々に循環が滞り、最終的には心臓まで血液が通らずに動脈硬化のような症状を伴って死亡するケースもあると聞きました。
私はその一歩手前で緊急入院しましたのでなんとか死なずに済みましたが、いやはや危なかったです。本当にとんでもない病気です。今、どこも痛くないし、咳もしないし目も問題ありません。けれども耳がかなり悪くなってしまっていて、8種類の耳鳴りが常に聞こえているのです。他の症状は現在はなく、眩暈も動悸、息切れもなくなりました。耳だけがひどいまま、といっていいでしょう。誰もが匙を投げた耳鳴りの障害・・・・・。でも、甲田先生だけは、「必ず治る、大丈夫!」とおっしゃるのです。患者にとって、「治る」という言葉は最高の言葉です。私はどのみち崖っぷちに立っているのですから、何でもしてみようって思っています。
それに、何だか少しだけ聞こえが良くなっている気がしていますしね!
今日も息子と電話で話しました。私が入院中、ちゃんと宿題もしていて勉強を頑張っているって言っていました。でも、M夫妻に連れて行っていただいた釣りで、ぶよに刺されたらしいのです。「君ね、ぶよとか虫に刺されるっていうのはね、血液がよくないってことよ。」甲田先生に言われたことをそのまま伝え、甘い物を控えれば虫に刺されない体質になるんだから、とにかく甘い物を減らすように、と母親らしいことを言って切りました。(そういう私が、一番甘い物を食べたがっているんですけれどもね・・・・。)

今日の他のみなさんの様子は:

なんと! カナダからのKさんが、積極的に3日断食を延ばして5日にしたいと先生にお願いをしたところ、Kさんは初めてではないし、もう20年来の甲田療法の実践者でいらっしゃるので、先生はOKしてくださったそうです。そうしたらその「気」が他の患者さんにも移って、M野さん、Tさんも一緒に5日断食を決行することになりました! 何て前向きなことでしょう!! ついでに、すでに5日断食をしているMさんも、6日目にトライすることになり、明日は私だけが三分粥をいただくことになったのです。おかみさんは5分だけれども、午前中に退院してしまうし、私だけみんなと違うメニューになるのです・・・・。でも! 私だって明日は三分粥。つまり、明後日からは3日断食です。もしかしたらもっと長く断食させてくださるかもしれないし・・・。そんなことをワクワクしながら考えていたら、事務長の松下さんがおっしゃいました。人それぞれで、5日連続が効き目のある人もいれば、3日断食で3回繰り返す方が効果的な場合もあり、焦ることはないって。
そうですね。ついつい、みんなが頑張っていると私もって気持ちになりますけれども、断食を長くやればいいってものでもないみたいです。だから、先生のご指示に従って謙虚な気持で進めたいと思います。
コーガンは難病中の難病。ストレスが原因としかわかっていない病気です。
自分のことを分析すれば、私は野菜が好きだし、肉や脂っぽいものなどはあまり食べない方だから、食事が原因とはとても思えないのです。でも先生は、食べ物が原因の一部とおっしゃる。それは「甘い物」なのです。私の弱点は、甘い物がとてつもなく大好きだってこと。仕事で疲れていて、それでも続けて働かなければならない時には、必ず甘い物を口にしていました。ドーピング効果って言ったら大げさかもしれないけれども、血糖値を一瞬にして上げて、身体も脳もしゃきっとさせることができたので、いつも糖分で元気になっていました。偽りの元気だったわけなんですけれどもね・・・・。
甲田先生のおっしゃるように、偏った食べ物(甘い物)を摂取しすぎたことも原因だと気がつきました。
病気になったら、まずはそれまでの生活を変えなければなりません。それは、生活態度だったり、習慣だったり、食生活だったりします。私の場合は、あまり極度に忙しい日々を過ごさず、そして甘い物を控えるってことでしょう。あ、控えるというか・・・数年は禁止、ですね・・・・。う〜〜〜!
いちごパフェ、プリン、菓子パン、果物、甘栗、とらやの羊羹・・・・考えたらキリがありません! みんな! 3年後に会いましょうねぇ・・・・・。あぁ、こんなこと書いている私は、まだまだですねぇ・・・。