2003-07-25

邪念再び

毎日とても気分が良く、これなら長い断食も大丈夫ではないかしら、と思って、今朝の甲田先生の診察の時にお伺いしました。すると、間髪入れず首をフルフルさせ、「青木さんの場合はダメです。3日、3日、3日の断食です!」とおっしゃいました。事務長の松下さんのおっしゃるように、患者さんそれぞれ方法が違うのですね。今回のグループは比較的健康体の方が多いので、断食の期間も長く、私は少々焦っていましたけれども、これでふっきれました。明日から2回目の3日断食です。今日はそのために、青汁なしで三分粥とお豆腐3分の1丁でした。
A子さんの話によると、甲田先生は、患者が食べ過ぎたり、いけないと言われている物を口にするとすぐにわかるのだそうです。「たとえ飴玉一個でもわかるらしいよ。でも、患者さんにそう直接おっしゃるかどうかはわからないけれども。私の場合は肉が好きで、どうしても食べたくなって食べてしまった時、先生は私のお腹を触って[あー、やっちゃいましたね。]っておっしゃったの! もうびっくりして!」だから入院中に買い食いなどしようものなら、先生は全てお見通しだから、恥ずかしい思いをするってことですね。相当な覚悟が必要でしょう。でも、だからといって先生は怒ったりはなさらないみたいです。静かに「食べてしまったねぇ」とか、そのような言葉を発することがあるらしいです。
あ〜〜! 良かった! 私は今日、東京からお見舞いに来た友人のK(たまたま1ヶ月ほど日本に帰って来ている、アメリカ在住の女インディ・ジョーンズ、つまり考古学者)を見送りに駅まで行って、パンやさんやお菓子やさん、ケーキやさんの前でかなり苦しい思いをしながら我慢し、やっとの思いで病院に戻って来たのでした。あの時ひとつでも何かを買って口にしていたら、明日は先生に「買い食いしたねぇ」とか言われて、私はと〜〜っても罪悪感を感じていたことでしょう。は〜〜危ない危ない!!

今日はおかみさんとのお別れの日。甲田医院に通うようになったいきさつを伺いました。11年前に、北海道で乳房にしこりを感じ、慌てて病院に行ったのだけれども、院長が異常なしと判断。けれども彼女は心配で翌日再び病院を訪れ、別のドクターに聞いたところ、やはり異常なしとのこと。でもそれは、検査をしてそう判断してくださったのではなく、単に「院長がそうおっしゃったのだったらそれは正しい」ということだったのだそうです。結局乳がんだったのですが、当然のように発見が遅れ、初期のガンではなくなっていて、手術をすることになったのです。別の東京の病院で手術を受けた時、生存率は数パーセント、などと女医さんに無感情に言い放たれ、かなりのショックを受けて目の前が真っ暗になったそう。けれども、院内の売店で息子さんがたまたま見つけてきてくれたサンスターの人参ジュースが気に入って毎日飲むようになり、その習慣を北海道に帰ってからも続けていたら、ある日サンスターで開設している断食道場のお知らせが入っていたのです。Iさんはそこに行って断食を体験し、その流れで甲田先生の療法を知ったのだそうです。そう、サンスターさんは、甲田療法を充分理解し、甲田先生のアドバイスを受けて、独自の断食療法を行っている会社なのです。時々サンスターの社長さんだったK氏も、体質改善などのために甲田医院に入院されるというから、サンスターさんは心から甲田療法を支持されているのでしょう。
さて、おかみさん(Iさん)は、甲田療法に出会って、これは本物だ! とピンと来たそうです。「私はこれで救われるって確信したわ。先生は、私には治りますっておっしゃらなかった。ガンだし外科手術しているしで、治るっていうのは言えなかったのでしょうね。でも、良くなるって力強くおっしゃった。とても正直だと思ったし、だからこそ信じることができた。」そしてこの10年間、時間のある時に入院をくり返し、もちろんお寿司をなるべく食べないようにして食餌療法を続け、再発も一度もなく元気に過ごしているとのこと。素晴らしいことです!
「だからね、青木さん、あぁたは必ず治る、それにまわりの誰より健康体になるって言われたんだから、絶対に治るんよ。だからめげずに食餌療法を頑張って、ぜひ早く健康になってね!」と最後にまたまた励ましてくださいました。嬉しい!ありがとう!! おかみさん! とても明るいおかみさんに、私はいっつもたくさんのエネルギーをいただきました!! お互いに元気になりましょうね!!
そして数年後に私が治ったら、「息子さんと北海道に来てね、うちのすしをご馳走するから!」 って言ってくださいました! 美味しい北海道のお寿司!! 
う〜〜ん、おかみさんのお店には、絶対に行きたい〜〜! お寿司を食べられるようになるためにも、頑張って生菜食をして元気にならないと、です!!

先日お会いしたイラストレーター&ライターのKさんからメールがありました。
Kさんオススメの甲田先生の本が2冊紹介されていました:
*「マイナス栄養のすすめ」(春秋社)
*「白砂糖の害は恐ろしい」(人間医学社)
たまたま入院患者のフロアの本棚に、「白砂糖・・・」があったので、早速読むことにしました。するとM野さんが「青木さんは甘い物好きなんですよね。私はそうでもないんだけれども、読んだらものすご〜〜く甘い物を食べたくなってしまったんです。かえって青木さんには酷な本ではないかしら?」
と言うではないですか!!?? え〜〜!! 大丈夫かな・・・・。再びM野さん:「でも、一気に最後まで読めば大丈夫だと思いますよ。途中で休むといろいろ甘い物を思い浮かべてしまうかも、ですけれども。」一気に読むことにします!!

私が甘い物を見ても、「フン!」って思える日が、果たして来るのでしょうか・・・。