ポット出版

いやぁ・・・一昨日の木曜日は、本当に

まるでドラマ

のようでした・・・私にとっては・・ですが・・・汗汗。

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一昨日、仕事をしてから息子のブランチを作り、夜用も指示して12時ちょっと前に出発。

とても久しぶりに、友達の幸世さんご夫妻に会うため、約束の場所のライヒスターク（ドイツ議会議事堂）の前に向かいました。

お天気も良く、最高の日！

キリスト様昇天の日で祭日ですし、街は賑わっていました。

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すでに二人は私より先に来ていて、再会を喜び、早速ライヒスタークの屋上でランチをするべく、入口の脇にある別のゲートへ。

そうなんです、ライヒスタークはとても人気があって、中を見学できるものの、連日超満員で待ち時間は2時間以上という長蛇の列！

それを知っている私は、すでに1か月以上前に屋上のレストランの予約をしておきました。

そうすると、入口から入るのではなくて脇から専用ゲートを使ってレストランに直行でき、食後はゆっくりと議事堂の中を見学できるのです。

時間のないツーリストにとっては、全く並ばずに見学できる最高の方法です。

夫妻はとても喜んでくれました。

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見晴らしの良い、光がたくさん降り注ぐレストランで（南ドイツの老舗・ケーファーです）、優雅にランチを・・・

私は脱線になりますが、少しだけいただくことにしました。

隣にフランスから来ている団体さんがいて、おしゃべりがピークになった時、つまり、ものすごく大きな声だったのですが・・・

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ボワン・・・という感覚が補聴器にあって、その衝撃のまま、突然くぐもったサウンドになってしまいました。

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「あれ？？

あれれれ？？

何だか突然聞こえが悪くなっちゃった・・・ごめんね。」と私は幸世さんに言いました。

そういうことを全く気にしない優しい夫妻なので、問題はないとニコニコしてくれたのですが・・・

やっぱり私としては楽しんでもらいたいのに、このままではいけません・・。

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アニータのパーティで、一度こういうことがありました。

その時は、ＢＧＭに音楽をかけた瞬間そうなって、ボワワ～～ンとしたまま5分くらいそのままで、慌ててアニータが音を消してくれた後に、元に戻りました。

なので、今回もきっとすぐに直ると思ったのですが・・・・

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どうしたわけか、全く戻らないのです～～！！！！

涙

かなり焦る私！！

「本当に気にしなくて大丈夫だから。」と優しくジェスチャーしてくれる幸世さんと旦那さんのＩさん。

申し訳ない～～！！！

ずっと会っていなくて、日本からヨーロッパ旅行でベルリンにもやって来て、わざわざ私に会う時間まで作ってくれたのに、

か、会話ができない～～！！！

大汗をかいて、ちょっと失礼してトイレに駆け込み、いろいろと補聴器をチェックしたのですが・・・

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どうしても、どうしても直らないのです！！

バッテリーを新しく入れ替えたりなど、ありとあらゆることをしてみました・・・。

でも、ますます聞こえが悪くなり、ついに全く反応しなくなってしまいました。

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ピンチ！！！

ドキドキしてしまい、ゲストの2人に本当に申し訳なくて、汗をかきながらテーブルに戻り、謝りました。

すると、幸世さんは自分の電車のチケットの裏にさらさらっと書いて私に渡しました。

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「こうしてベルリンで再会できて、一緒にランチができるだけでも奇跡のようなのだし、とても幸せだから、それだけで十分。

良かったら、淑子さんの近況を話してね！」

や、やさしい～～！！！

感激・涙涙

もう、本当に申し訳ない気持ちでしたが、確かに2人の話は私は聞くことができません。

でも、私の話は聞いてもらえるのですから、一方的におしゃべりすることだけはできるという訳ですね・・笑＋汗。

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ということで、お言葉に甘えて、私の近況などを

「一方的に」

話しました・・・。

ニコニコ聞いてくれる、本当に優しい2人！

しかも、時々筆談も交えて、それがとっても面白いことが書かれていて、3人で大笑い！

全く聞こえない私でしたが、二人にあたたかく接してもらって、本当にやわらかく素敵な時間を過ごすことができました。

心から感謝しています！

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問題は、夜です。

一緒にフィルハーモニーに行くことになっていました。

あの、奇妙奇天烈な指揮者・ノリントンのコンサートです。

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とにかく私は、一度帰宅することにしました。

夫妻は議事堂を見学してから、ユダヤ博物館などを見てまわるとのこと。

現地集合にすることにして、私は急いで帰宅しました。

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ベルリンは、祭日なのですね・・・。

つまり、補聴器ショップも開いていません・・・。

金曜日の9時からオープンしますので、それからじゃなければ修理もしてもらえません。

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あ～～困った！！！

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そうだ・・・昔使っていた補聴器を出してみようかな・・・。

あれではあまりよく聞こえないのだけれども・・・。

でも、それにしたって電池がないかも・・・。

ごそごそと古い補聴器を出して、電池をさがしました。

今使っている補聴器の電池とは違うタイプなので、もう2年以上使っていない古い補聴器の電池が我が家にあるかどうか・・・。

ドキドキしながら引出しの中をかきまわしてみました。

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天の助け！！

電池があった～～～！！！

でも、2007年までに使用とのこと・・・

う～～ん！！！

無理かな・・・。

放電してしまって使えないという意味でしょうか・・・。

恐る恐る電池をセットして耳につけてみました。

たとえ電池が使えても、古い補聴器ではあまりきちんと聞こえない可能性があります。

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ドキドキドキ・・・・

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き、聞こえました！！

確かに、デジタル補聴器よりは聞こえが悪いのですけれども、以前私が使っていた時よりは若干聞こえているような・・・。

もちろん、これでは残念なことに、あまりちゃんとは演奏会を楽しめませんけれども、でも何とか夫妻と会話はできる状態になりました！！

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ああ、本当に良かった！！！

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こんなことは、今までなかったのですけれどもね・・・

よりにもよって、久しぶりに会う友達の前でこんなことが起こるだなんて・・・。

まるでドラマのようで、随分エネルギーを消耗してしまいました。

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「まぁ、聞こえるようになったからいいじゃない？

お母さんの耳が悪くなった訳じゃないんだから、良かったよね！！」と息子。

・・そうですね。

そう思うことにしたら、急に気分も軽やかになりました。

たまには息子も良いことを言います・・笑。

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ということで、夫妻とフィルハーモニーで会い、少し話してからノリントン指揮のコンサートを楽しみ、

帰りの電車の中でおしゃべりをしながら帰宅しました。

「太極拳をしているのかと思ったわ、ノリントン！」とジョークを言ってほほ笑む幸世さん。

聴覚はかなりきわどい状態ではありましたが、3人で楽しく過ごすことができて、本当に良かったです～～！！！

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いやぁ、本当に・・・・

補聴器がひとつしかないと、ちょっと危険ですね。

万が一のことを考えて、予備も必要だなと思いました。

これから大きな会議などもありますので、そんな時に突然今回のようなことが起きたら大変です。

そういうことを気づかせてくれた出来事だったと思います。

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ということで、ランチも何をいただいたのかわからないくらい動転していましたので（汗＋笑）、胃に入りませんでした・・・。