2008-07-11
夜のおおきな金魚鉢
暑い。雲ってどんより暑い。
陽が照ってくれれば、まだいいのに。
こう見えて、て、ここを読んでいる人に俺がどう見えてるのかなんて皆目見当つかないのだが、俺は日焼けが好きだ。正確には、好きになった。20代の終りころから。
デジタルアークのDVDの良さも、分かるようになった。
今日も部屋で、鰯の蒲焼や納豆を食べている。
日が落ちた頃、新大久保と早稲田の間を自転車で走っていたら、携帯に向かって怒鳴っている男がいた。誰かに対して怒っている。
コラァ!だの、分かってんのかァ!だの、恫喝には慣れているっぽい口調だ。いでたちも自らの男っぷり、それも粗暴な面も垣間見せてますみたいな、そんな男っぷりを強調するスーツ姿だ。
男の側を通ったとき、言っていることが耳に入った。
「俺の布団がねえんだよ!」
確かに布団がなければ腹も立つだろうが、その怒りのテンションとの間には、やっぱり温度差を感じてしまった。
まあでも、寒い冬じゃなくてよかったなあと思う。
夜、知久寿焼の弾き語りライブを収めたDVD『たまははき居酒屋ライブ』を観る。
『安心』、『いなくていいひと』、『電車かもしれない』、『学習』、『夜のおんがく』、『鐘の歌』、『らんちう』、そして『金魚鉢』。たま時代の名曲の数々に、『サルビアの花』カバーなど。
居酒屋で酒呑みながらの酔っ払いライブ。アンプラグドな演奏が、3時間近く収録されている。
これ、圧巻。
最近、2003年に解散してしまった たま が再び人気を集めているみたいだ。
8月に3人編成「しょぼたま」復活ライブがあるのだけど、チケット瞬殺。
実は俺も、今年の初めに不意に たま を聴きたくなって。で、持っていないアルバムもあるのでブックオフとか行けば余裕で買えるだろうと思っていたら、どこにもない。ディスクユニオンをはじめ、幾つかの中古屋を回ってみても、見事にない。
大ヒットした『さよなら人類』も収録されたメジャー1stアルバム『さんだる』ですら、なかなか見つからない。一度見かけたのだけど、2000円近くした。メチャ売れしたアルバムなのに、そんな値段だなんて。ま、これは幸い持っていたからいいんだけど。
やっぱりあれかな、みんな、『おるがん』とかを自分の葬式に流して欲しくて取っておくのかな。
俺は、葬式で流してもらいたいのは『金魚鉢』かな。『安心』もいいけど。