2011-10-14

ピーター=ドラッカーを読む

エコノミーはエコロジーと両立することは『ハーヴァードビジネスレビュー』で発表したのが、経営学の碩学・マイケル=ポーター氏であった。原文で読んだが、この論文は論争を巻き起こした。が、ポーターの理論を裏付ける同胞たちも現れた。大学院時代に読んだ論文なので、記憶が定かではないが、エコロジーは経世済民の敵ではないことを立証した力作だった。

マイケル=ポーターやピーター=ドラッカーの論考・著書は日本語にほとんど翻訳されているから便利でいい。経営学を超えた巨大な思想家であるドラッカーの本を読むと身が引き締まる思いになる。

ドラッカーは小さな政府・大きな政府といった議論を超えていた。
たとえば、アメリカの国民皆保険制度にドラッカーは賛成だった。

同制度をオバマ大統領が実現しようとするも、保険会社のネガティヴ・キャンペーンやそれに煽られた茶会運動や共和党の反対運動にあって、大幅に譲歩せざるを得なかった。

ドラッカーの降霊を受けた人が「日本の核武装論」を唱えているが、虎の衣を借りる狐とはこのことだろう。ドラッカーが平和について書いた論考『民主主義は平和を実現できるか』の議論とまったく合わない。

出口王仁三郎や、異論反論もあるだろうが、深見東州や大川隆法総裁には、凡人とは違って、インスピレーション補填から受ける才能があるのだと思う。しかし、霊言に頼るのを「方便」として、「方便の時代は終わった」といったのだから、それを続けるべきだったのではないか。