2006-02-08
ライブドラえもんとフランス滞在許可証
わしがフランスでの生活を始めたのは、2004年7月3日からであります。ホリエモンこと堀江貴文ライブドア前社長が一躍注目を浴びたのは球界再編のときでして04年秋のことですね。それで昨年の春に、フジテレビ買収で注目され、本年に入り逮捕されたわけです。わしがフランスにまさにいる間、ホリエモン現象が起き消えていったといえます。時代の変化は早いものです。わしも日本に三月末、帰国したら浦島太郎になっているんでしょうね。
時の流れがゆっくりしているのは、フランスお役所です。滞在許可証の期限が2005年11月30日にきれるので、現在すんでいるパリ南郊外ヴァルド・マルヌ県の出張所に05年11月28日、ビザ更新の必要書類を持っていきました。そうしたらとりあえず今日は予約だけとることになるといわれ、云い渡された出頭日が2月6日。2ヶ月待ちの予約というわけです。「明後日、ビザが切れるのですけど」と県職員にいうと、「たいしたことじゃない」との明るい返答がきました。まあ、いかにもフランスらしい対応なんですけど。
それで2月6日、また出張所に行きました。10:44amに受付をすませました。ロビーには外国人がわんさかいます。その事務所は外国人担当なので、フランス人にとって外国人にあたる人しかいないのは当然なのですが、わしをふくめて。黒人をはじめ有色人種が多いのが気になりました。わたしの番が回ってきたのは、13:10を過ぎていました。約二時間半待たされたわけです。何ともフランスらしい。それで必要書類を一度に全部渡したら、向こうはそれをてきぱき処理し、一言だけいわれたことが「昨年度、滞在した大学の学生証を出しなさい」だけでした。それで学生証を出したら終わり。ビザは当日貰えるのだと思いましたら、その日渡されたのは仮滞在証だけ。いつ本許可証をもらえるのかときいたら、「一ヶ月か二ヶ月かかる」とのこと。郵送で連絡が来るんだそうです。学生ビザは半年おきに更新です。そして、ビザ更新に約四ヶ月は時間がかかる。なんつー国でありましょうか。
パリ市内であればビザ更新の予約はインターネットででき、二週間前に予約をすませて、出頭日に新しいビザをもらうことができました。パリ市から電車でわずか15分ぐらいの郊外でこの時間感覚。
サルコジ内相が移民規制を強めるといっても、現場がついていけるのか心もとないかぎりです。
ネットで予約はしても現場で4時間待ちはザラ
「明後日、ビザが切れるのですけど」と県職員にいうと、「たいしたことじゃない」との明るい返答がきました。」
まだ、フランスは旅行したことはありませんが、フランス人気質を凝縮した様な一文ですね。思わず笑ってしまいました。日本のお役所とは対極にある国の1つですねっ!!
ビザ更新と滞在許可証更新とが混同されているのではないでしょうか。