2005-01-26
【調査】フランス人とホモ・フォビア(1)……同性愛者の権利は認められるべきか?……(L’homophobie et les francais)
これから10回ほどにわたって「フランス人とホモ・フォビア」シリーズを展開していく。
ゲイとレズビアンの雑誌『TETU』が2004年10月29日、30日にフランス人1003人を対象に「同性愛嫌悪」(L’homophobie)に関する電話調査を実施した。「同性性愛者は異性性愛者と同様の権利があたえられるべきだ」という設問に対して、次のような結果が出た(『TETU』2004年12月号90頁より)。
まったくもって賛成 :40%
どちらかといえば賛成:25%
まったくもって反対 :12%
どちらかといえば反対:18%
どちらともいえない : 5%
2004年2月に実施された調査では、同じ設問に対して、次のような結果だった(『TETU』2004年12月号90頁より)。
まったくもって賛成 :51%
どちらかといえば賛成:24%
まったくもって反対 : 8%
どちらかといえば反対:12%
どちらともいえない : 5%
2月の調査では75%の人々が同性性愛者の権利に賛成したが、10月末の調査では同性性愛者の権利に賛成したのは65%、賛成者は10%減だ。
*1:調査結果とコメントは『TETU』2004年12月号の90-91頁に掲載されている。原文は仏文で書かれており、引用個所は筆者が邦訳した。調査にたいする筆者の総論を「【調査】フランス人とホモ・フォビア」シリーズの最終回で掲載予定である。同性愛嫌悪のフランス語をカタカナにすれば「オモフォビ」になる(冠詞の”L”をつければロモフォビ)。ホモ・フォビアという英語読みで表記したのは、こちらのほうが日本では一般的に使用されているからだ。
*2:読者のみなさまにお願いがあります。日仏比較を試みようと思いますので、日本の ①HIV ②ゲイ ③セックスに対する信頼できるアンケート調査をもし御存知であれば、御紹介いただければ幸いに存じます。