2011-10-05
市川房枝・霊言への違和感
昨年、参院選前に大川隆法・世界教師のもとに、市川房枝・元参院議員の霊が降りた。
市川氏が自分の死を認められない唯物論者として描かれ、北朝鮮は夢の国・理想の国だと
主張する。市川が左翼政治家と、大川隆法・国師はとらえているようだ。
市川房枝にある種の違和感を覚えるワタシは市川の霊言にも違和感を覚えた。
市川は戦前、大政翼賛会の言論統制機関である大日本言論報国会の理事を
発足から解体される5年間、務めた。それが故に戦後、彼女は公職追放された。
『世界最終戦争』で知られた石原莞爾に傾倒し、彼氏からの影響で
法華経の影響も受けた。戦前までならばまだ言い訳できよう。
しかし、彼女は敗戦以降も石原莞爾を礼賛し、全集が出版されたときには
推薦文を寄せた。右翼思想にも傾斜する一方で、議員としては革新陣営の
候補を応援もした。
大川隆法・主宰が降ろした霊のように、唯物論に凝り固まった、
北朝鮮礼賛主義者ではないのだ。むしろ、戦後も、朝鮮から
中国までの支配を狙った石原に魅せられていたのだ。
市川に違和感があるのは、彼女には
①「クリーンな政治」
②婦人有権者運動
③参院は良識の府
といった主張しか中身がないからだ。
「クリーンさ」は政治の目的ではなく、
「クリーンさ」を金科玉条にするのは
おかしいと思う。
ある保守言論人は市川を評して
「変節・転身の限りを尽く」した
と述べた。
保守を未だに魅了する天才的軍人・石原莞爾も
中川隆(『旧姓の法』)改め大川総裁には左翼に
うつるのだろう。