2007-08-28

財政難が深刻な仏共産党のブュフェ議長 所蔵するピカソの絵画の売却も検討?

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オーマイニュース』に次のような記事を執筆しましたので、転載いたします。

タイトル:財政難が深刻な仏共産党のブュフェ議長
サブ・タイトル:所蔵するピカソの絵画の売却も検討?

 写真の女性はフランス共産党議長のマリー=ジョルジュ=ビュフェ氏だ。私が2005年5月にパリ市内で開かれた集会で撮ったものだ。

 ビュフェ氏は今春の大統領選挙に出馬して、同党史上、最低の70万7268票(1.93%)しかとれず、大惨敗した。大統領選挙における共産党の最高得票は1969年にジャック=デュクロ候補が獲得した480万8285票(21.27%)だから、ビュフェ氏の票がいかに少ないかお分かりになるだろう。

 今年6月の下院選では改選の21議席から3議席減の18議席へと後退した。近年、共産党の選挙結果はひどい限りだが、党の台所事情も大変に厳しいと党関係者は口を揃えて語る。パリ市内にある広大な党本部を一部売却するのでは……という話は前々からあるが、最近では党が所蔵するパブロ=ピカソやフェルナン=レジェの絵画を売却するという話が党内部から出たくらいだ。

 左派政党でも2大政党の1つ社会党は下院選で議席を大幅に伸ばすなど、躍進している。日本と同様、フランスでも存続できるのは2大政党だけなのかもしれない。