2007-08-28
お部屋1320/今日のマツワル48
皆さん、署名は終わったかしらね。今日までです。
http://www.petitiononline.com/pegah/petition-sign.html
国に送り返されたら、レズビアンということで、石打の刑ですよ。
http://pega-must-stay.cocolog-nifty.com/blog/
すでに彼女のパートナーは死刑になっていて、こんな国が今でもあることで衝撃を受けた人たちも多いようです。数年前に日本から強制送還される男性同性愛者が話題になったこともありましたしね。
参院選がこのあとだったら、もうちょっと票がとれたかもしれない。実際、こういう時に、同性愛者の国会議員がいれば、抗議活動がもっとスムーズにできたり、イギリスとの交渉がスムーズにできたりするでしょうに。
この話題は、ミクシィに書いたのですが、ここまで「黒子の部屋」では呼びかけませんでした。このところ、読者数が多いので、早く転載すれば、ここだけで数百人の署名が集まったでしょうが、ちょっと気になることが。
署名を見ると、8割から9割が日本人だと思われます。しかも、この数日で6千も集まっていない(28日正午現在)。ちょっとヘン。日本人だけでこの数字なら妥当ですが、どうして他の国の署名がこうも集まっていないのでしょう。本国イギリス人用の署名サイトは他にあるのかもしれませんが、それにしても日本人が集中しすぎです。ドイツ人やフランス人はどうしているんだ?
これが気になって、ここまで「黒子の部屋」では紹介せず。しかし、イタズラとも思いにくく、まあいいかと。それぞれの人の判断であとはよろしく。
今回は「東村山セクハラ捏造事件」の23回目。「情報をどこまで信じていいのか」って話です。
< <<<<<<<<<マッツ・ザ・ワールド 第1616号>>>>>>>>>>
< 東村山セクハラ捏造事件23>
前回出てきた佐倉敏明著『デマはこうしてつくられた。』ですが、その前書きで【特に宇留嶋瑞郎氏の著作を参考にさせていただいた】と書いてあります。その後の話が加えられてはいるものの、多くを『民主主義汚染』に負っていて、なのに著作名さえ出していないのはルール違反ではなかろうか。著者は学会員のようなので、しょうがないか。差別発言。
では、今回は『デマはこうしてつくられた。』の読み方を書いておきます。この本は、『民主主義汚染』に比べると、矢野・朝木憎しのために行き過ぎた表現が目につきます。
当然のことながら、乙骨正生著『怪死』(教育資料出版会)を強く批判。たしかに『怪死』は杜撰です。
『怪死』にこうあります。
—————————————————————-
また、現場の状況や初動捜査に加え、事件関係者の証言や供述にも多くの疑問が指摘できる。千葉副署長は、事件性がないと判断した重要な根拠として、朝木さんが、店長の「救急車を呼びましょうか」との呼びかけに対し、「いいです」と答えたことをあげている。同様に、朝木さんの死は自殺だったと機関誌を使って喧伝している創価学会も、この発言を重要視。自殺説の重大な根拠としているが、私の取材に対して店長は、店長と管理人の間で、「救急車を呼びましょうか」との会話があったことは認めているが、店長が朝木さんに「救急車を呼びましょうか」と問いかけた事実はないと話している。この点は、事件性の有無を判断するうえで重要なポイントなので、私をはじめマスコミの取材陣は、二度、三度と確認したが、店長はそうした事実はないと断言している。にもかかわらず、東村山署はこの発言を重要視。創価学会も、存在しない会話を根拠にして自殺説を執拗に繰り返している。
—————————————————————-
これを読むと、警察も創価学会も、ありもしない発言をデッチあげて、やみくもに自殺にしたがっているようです。つまりは、本当は他殺だったのではないかとも思えてしまいます。
ところが、同じ『怪死』にはこうも書かれています。
—————————————————————-
実際、私をはじめとするマスコミ陣も、第一発見者のアルバイト店員および第二発見者である「モスバーガー」店長に直接取材を試みたが、いずれも拒否され、第二発見者の店長に対する取材は、「モスバーガー」オーナーが取り次ぐという形で行われた。
—————————————————————-
著者は店長に会っていないのに、会ったかのように書いていただけだったのです。「オーナーが取り次いで店長に話を聞いた」ということかとも思うのですが、それならそうと書くべきであり、【店長はそうした事実はないと断言している】という表現からすると、そんな間接的な取材であったとは思えません。
佐倉敏明が店長に「直接」確認したところ、オーナーには事実通りに、「救急車を呼びましょうか」と朝木明代に問いかけた旨を説明しており、オーナーもそう説明したということなので、乙骨正生はオーナーにさえ会っていない可能性があります。だとしたらひどすぎます。
乙骨正生自ら書くように、ここは【事件性の有無を判断するうえで重要なポイント】ですから、ミスであったことがはっきりした以上、「朝木明代は自殺した」と乙骨正生は認めるしかない。もちろん、我々としても、乙骨正生の考えに従い、「朝木明代は自殺した」と断定してかまいません。文句があるなら、乙骨に言え。
創価学会を否定するという結論ありきの人ですから、【事件性の有無を判断するうえで重要なポイント】で、事件性がないことがはっきりしたところで、それを認めるはずがないですけどね。
こういう本ですから、軽視されるのは当然とは言え、佐倉敏明の批判は些か過剰です。
—————————————————————-
『怪死』の内容、特に明代の転落死に関する記述が、いかに杜撰で、いい加減なものであったかを見ていく前に、乙骨という男の品性の下劣さ、無能さを象徴する話を紹介しておこう。
同書は、「明代の転落死は他殺」という矢野や朝木直子らのデマを宣伝しているわけだから、本来なら、その出版について直子らから最大に感謝されてもおかしくない。ところが、実際は、この本を出したことにより直子らから恨みを買い、彼らとの関係に決定的な亀裂を生じる結果となったのである。
どう筆が滑ったのか知らないが、乙骨は、同書の中で朝木母娘と矢野との“W(ダブル)●●疑惑“を世間に暴露してしまったのだ。
同書の二三一ページで、乙骨はこんなことを書いている。
「朝木さん(=明代)と矢野さんは、以前からW●●関係にあり、二人が●交渉していた声が、事務所から漏れていたなどとの噂」があり、「朝木さんの死は、『矢野と娘の直子が●●関係に陥り、それにショックを受けたのが朝木の自殺の動機』」という噂が流れていた……と。
うっかり筆が滑って書いたにしては、あまりにお粗末すぎる。明代の「他殺」を強調したいがために、乙骨が耳にした「自殺の噂話」を否定してみせたかったのか。あるいは、乙骨が勝手につくりあげた噂なのか。はたまた、疑惑と聞くと何にでも飛びつき、簡単に信じ込んでしまう「ガセネタ屋」の習性なのか。
※伏せ字は松沢による。
—————————————————————-
ここを一読して、「原文を読む必要がありそうだ」と思って、私はネットで『怪死』を購入したのであります。
案の定、この一文からイメージされるような扱いではありませんでした。
以下、『怪死』より。
—————————————————————-
朝木さんに対しても、「●引き常習者」だの「家族揃って●引きをしている」などと、それこそ根も葉もない誹謗中傷が執拗に加えられているが、そうした誹謗中傷の極めつけにあるのが、W●●情報。
朝木さんと矢野さんは、以前からW●●関係にあり、二人が●交渉していた声が事務所から漏れていたなどとの噂が、東村山市では、創価学会・公明をはじめとする反「草の根」グループからまことしやかに流されているのである。
特に、朝木さんが不可解な転落死を遂げてからは、朝木さんの死は、「矢野と娘の直子が●●関係に陥り、それにショックを受けたのが朝木の自殺の動機」などという唾棄すべき噂が、創価学会関係者などから流されている。
※伏せ字は松沢による。
—————————————————————-
つまり、いかに反「草の根」が卑怯なヤツらであるのかを例証するために、これらの噂を出しているのです。なにしろ【唾棄すべき噂】です。その悪質さを読者にわからせるのであれば、そのまま書く必要がありましょう。
もちろん、すでに見たように調査能力や検証能力に乏しい乙骨正生のことなので、これらの話を創価学会関係者が流していることを確かめていないでしょうし、根も葉もないのかどうかも確かめていないでしょうが、本人はデマでしかないと信じていることに疑いはない。
佐倉敏明に取材力があるならば、明代の死の直後にはこのような噂が流れていたこともわかるはずです。私はそれが書かれた文書も見ています。【乙骨が勝手につくりあげた噂】なんてことはあり得ないのです。
『怪死』の原文を読めば【疑惑と聞くと何にでも飛びつき、簡単に信じ込んでしまう「ガセネタ屋」の習性】とはなんの関係もないことが一目瞭然であり、これをもって「無能」呼ばわりもできない。
ここに関して言えば、佐倉敏明の悪意に辟易としてしまいます。創価学会員だから仕方がないか。またも差別発言。
しかし、もし【直子らから恨みを買い、彼らとの関係に決定的な亀裂を生じる結果となった】のが事実で、それがこの文章によるものだとすると、朝木直子もまたどうかしてましょう。事実だと書かれたのならともかく、唾棄すべき根も葉もない噂をそうとわかるように書いているだけなのに、なんで恨まなければならないのか。
以上のように、学会系のものを読む時は話半分と思っておいた方がいいようです。もちろん、乙骨正生の書くものは半分どころではなく、9割方は信用しない方がいいみたい。矢野・朝木の書くことにいたってはすべてを一度は疑うべきです。
この件についての資料を読むのであれば、やはり宇留嶋瑞郎著『民主主義汚染』でありましょう(続く)。
< <<<<<<<<<マッツ・ザ・ワールド 第1616号>>>>>>>>>>