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[第8章●地理情報コミュニケーション]
13… 街区レベル位置参照情報ダウンロードサービス 2
[2006.01.31登録]

石田豊
ishida@pot.co.jp

「街区レベル位置参照情報ダウンロードサービス」だが、そこに掲載されている緯度経度は、度以下が10進数による小数表示になっている。

たとえば「35.701637,139.639615」具合だ。最初の数字が緯度、2番目の数字が経度だ。

つまり北緯35.701637度、東経139.639615度ということである。しかし、このままでは通常使用している度分秒の表示形式とはずいぶん違うので、大変扱いにくい。

であるので、この小数表示をいつもの度分秒の形式に直さなきゃならない。それをExcelで行うとするなら、以下のように行えばよいはずだ。

35.701637を「元」とすると
度のセルは =INT(元)
分のセルは =INT((元-度)*60)
秒のセルは =(元-度-分/60)*3600
でいいだろう。

Excelなどで、こんな換算のしかけを作っておけばいいわけだ。それで上の「35.701637,139.639615」は「北緯35度42分5.8932秒、東経139度38分22.614秒」に換算できる。前にも書いたが、緯度経度の1秒というのは日本付近でおおむね30m四方であるから、小数点以下を何桁も列記するのは現実的ではない。小数点以下1桁で十分だ。

つまり、住所さえわかっていれば、このダウンローロサービスうことで、全国津々浦々の緯度経度がばっちりわかるということなのだ。以前に個人サイトに「名刺に緯度経度を付記しようぜ」という提案を行った(好奇心on the web/名刺に緯度経度を/名刺に緯度経度)のだが、このサービスさえあれば、名刺に緯度経度を付記するための基礎情報が誰しも簡単に入手できるということなのだ。これを機に、名刺に緯度経度運動が盛り上がりをみせたりなんかするとウレシイんだけど。ムリかなあ……。

先日マップコード[デジタル/シゴト/技術]に対して小林さんという方からコメントをいただいた。小林さんによると、最近のカーナビには緯度経度による設定が出来なくなってしまっているとの由。小林さんはお嘆きであったが、それは私も同感。ただ、メーカーに言わせると「だって誰も使わないんだモーン」ってことなんだろう。

使う機会がないから慣れもないし、使わない。誰も使う人がいないからサービスしないが悪循環になっているんだろう。残念である。

ずいぶん前のことになるが、酒席で緯度経度の話になったとき、「どう考えても、緯度経度情報がフツーの人々の間に広がるとは思えない。トクシュですよ」と言われたことがある。果たしてそうだろうか。たしかに、ただいまの時点では、えーっと住所はホクイ……、などと言い出せば、まるっきり変偉人扱いされるのは明らかだということは認める。しかし、現在でも、考えてみりゃ、とてもトクシュな指標が日常生活の中で普通に使われている。

たとえば気圧。890ヘクトパスカルかあ、でかい台風だなあ、などとフツーに使っている。標高だって、湿度だって、皮膚感覚ではなかなか捉えにくい尺度である。しかし、日常的に使っているではないか。緯度経度だって、単に「あまり使われていない」から普及していないだけで、使用頻度が増えれば、みんな、慣れてきて、なんとなく感覚でつかめてくるようになるはずだ。

もっとメジャーになるといいんだけどなあ……。

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