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[第8章●地理情報コミュニケーション] 12… 街区レベル位置参照情報ダウンロードサービス |
[2006.01.29登録] |
石田豊 |
こんなサービスが運用されているなんて、知らなかった。 国土交通省国土計画局による街区レベル位置参照情報ダウンロードサービス。いやはやびっくりしました。 どのようなサービスかというと、要は、全国の住所(地番)の緯度経度情報がどばーっと一覧表になっているのだ。もちろんそんなデカい表はひとまとめにするわけにもいかないので、市区町村別に分かれているファイルをダウンロードするようになっている。 つまり(たとえば私が住む)東京都杉並区はそれだけでひとつのファイルになっている。ファイルの形式はCSV、つまりコンマで各要素が区切られたテキストファイルだ。杉並区の場合、それは8768行もの大きなデータである。 ところで、現在の郵便番号システムは、原則として、「数字で表現できない部分はすべてユニークな番号をもつ」というシカケになっている。つまり、郵便番号+(丁目、番地、号の)数字の組み合わせで住所が特定できるようになっている。たとえば杉並区高円寺北1丁目1-1なら166-0002-1-1-1となり、166-0002-1-1-1は高円寺北1-1-1に特定されるのである。 では杉並区にどれだけの郵便番号があるかといえば、それは36種類である。つまり杉並区には36通りの「大字・町」は36通りしかないということだ。 ということは、先ほどのファイルには同じ「大字・町」で複数の行が存在しているということだ。つまり「番地」レベルまで、行があるのだ。都市部にあっては、同じ番地(つまり先ほどの例でいうと、高円寺北1-1まで)は数十メートル四方の中におさまる。この範囲での緯度経度がばっちりと記載されているということになる。これは使えます。 データはどのようになっているかというと、 "東京都","杉並区","高円寺北一丁目","1",9,-32648.8,-15921.5,35.705593,139.657383,1,1,1,0 というならびになっており、赤字にした部分が緯度経度情報であり、北一丁目の次の「1」が番地である。 このデータがあれば(どなたかに前に質問をいただいた)「複数の住所情報に対し、一括して緯度経度情報を付加する」なんてことも可能になる。 しかも、このデータのすごいところは、どう使ってもけっこう。なんでしたら金儲けしていただいてもヨロシというような、太っ腹というか、妙に「オープンソース」っぽいシカケになっている。 これは、スゴイ。びっくりしました。 こういうのが出てくるというのも、やはりオープンソースってのがガシガシがんばってきたおかげなのかもしれない。 このデータについては、もうちょっと時間をかけてつっこんで行きたいと思う。 |
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