▲ゴト技top| 第3章 1| 2| 3| 4| 5| 6| 7| 8| 9| 10| 11| |
[第3章●インターネットはこう使う] 9… 天気予報は気象庁ではいかが? |
[2005.02.10登録] |
石田豊 |
インターネット時代になってとても便利になったことのひとつが「天気予報」だ。テレビの天気予報はついつい見逃しちゃうし、見ていたとしても漫然と見過ごしてしまう。新聞の天気予報欄は情報量があまりに少ない。 天気予報というのは、とつぜん気になって知りたくなるものだ。あ、そうか、あしたは名古屋に行くんだっけ。天気、どーなってんの、という具合。そういうニーズにはインターネット以前の天気予報はまっとうに応えられていなかった。 インターネット以前・以降でこれほど利便性がアップした情報提供は他にあまり例を見ないだろう。だって、貴兄もチェックしているでしょ、ネットの天気予報。 具体的には、どのサイトの天気予報をチェックしてますか? 気になる。 ページ検索の場合はGoogleが事実上の標準になった。GoogleとYahooさえ押さえておけば、ま、実用上困ることはない。しかし、天気予報の場合は、そういう突出した定番サイトはないんじゃないかな。 まわりの人たちに聞いてみても、みなさん、実にいろんなところをご覧になっている。ある人はYahooの天気情報、またある人は朝日新聞のそれ。tenki.jpも人気があるようだ。いろんな人が、ここはイチオシ、そのココロはというような一家言をお持ちになっているのではないかと思う。そんなさまざまなご意見を伺いたいものだ。教えてください。 と、投げかけだけをしていてもはじまらないので、口火は切っておこう。あまり標準的なトコとはいえないかもしれないが、最近よく使っているぼくのお気に入り天気予報サイトは、ずばりお上が運営している大本山的存在である気象庁だ。ちょっと前までの気象庁サイトは、なんだか外郭団体に金を稼がせるためなのか(ゲスの勘ぐりですかね)、一般人が自由に閲覧できる情報がとても少なかった。しかし、どこでどう心を入れ替えたのか、最近はかなりがんばっているのである。 トップページから「天気予報」のリンクをクリックする。全国の地図が現れるが、その上のプルダウンメニューから目的の都道府県を選ぶ。画面が変わって、他のサイトに比べると、非常にジミな感じの天気予報画面になる。全体に文字がちであるが、ぼくにはそれが好みに合う。概況部分が参考になる。とても見やすいと思う。 もちろん天気図や衛星写真、アメダスデータもある。右側のメニューから進めばいい。天気図は他の天気予報サイトでも見ることができるが、ここのはモノクロではあるが、とてもデカい。小さな天気図は(読解力のなさもあるのだろうが)ほとんど役に立たない。天気図を見るなら、ずばりココが最高だ。過去天気図をアニメーション表示することもできる。 いちど試してみていただきたい(そして感想も聞かせてもらうと、もっと嬉しい)。 天気予報とは話が若干ずれるのだが、ここのサイト(ってゆーか、気象庁)の最近の取り組みで、特筆すべきことがある。それは過去の気象の実績データを公開するようになったことだ。 天気予報情報はどこにでもある。明日雨がふるのかどうかの情報はどこにでもころがっている。しかし、昨日東京で何ミリの雨が降ったのかという情報はなかなか見当たらないのである。そりゃ、記録的な大雨が降った翌日の新聞には、でかでかとその情報が記載されるわけだが、ふつーの日のそれはわからないのだ。有名どころの天気情報サイトのなかではYahooがある程度行っているくらい。 以前、必要があって、過去の気象データを調べたことがあったけど、有料のものはあるのだが、無料で公開されているものはほとんどなかった。ケチくさいなあと思ったものだ。教えてくれよ。税金で毎日測量してるんやないか。 それも昔話。気象庁はワタシのブーイングで反省したのか、なんと1961年からの過去データ(何月何日の最高気温が何度だったとか)をサイトで公開するようになったのである。たとえば東京オリンピックの開会式の日の平均気圧は1019.8hPa、最高気温が20.9度、最低は12.2度。前々日は38mm、前日は17mmの降雨があったが、当日の雨はなかったことなどがわかる。そだそだ、確かにオリンピックびよりであったのだった。 記憶をまさぐってみると、その年は空梅雨で、東京では水不足に陥り、もしかしたらオリンピックの水泳競技ができなくなるんではないかとオトナたちは気をもんでいたのだが、夏にドバっと雨が降り、一同安心だったんだっけと。そういうことも、ちゃんと実データで検証できるのだ。 すごいなあ。やるなあ。これぞデータ公開のカガミのようなお役所である。エライっ! |
この記事は
|
お読みになっての印象を5段階評価のボタンを選び「投票」ボタンをクリックしてください。 |
投票の集計 |
投票[ 12 ]人、平均面白度[ 3.3 ] ※「投票」は24時間以内に反映されます※ |
ichiroさんより [2005-02-16] |
*無題* 基本はtenki.jp http://tokyo-ame.jwa.or.jp/ |
NTJ会長さんより [2005-08-29] |
お仕事をするお役所 ichiroさん、賛成ですねぇ。 基本はJWA、押えにJMA。これで十二分。 他の営利企業のは・・・ もう「天気予報」ばっかりで、データ無さ過ぎ。 やはり、細かいデータを見て判断したい人間には、ちょっとツカエネーですねぇ。 気象庁、地震なんかも一元化震源情報など扱ってますし、国土地理院と並んで、一番お仕事してるお役所な気がしますね〜。 ↓国土地理院には、こういうのも! http://mapbrowse.gsi.go.jp/airphoto/index.html |
しのたんさんより [2006-05-17] |
台風 沖縄在住です。 これから台風の季節なので気象庁の台風情報を 一番頼りにしています。 私が好きなのは台風進路のアニメーション(?)画像です。 「この台風はここから来てここで急に発達したのか〜!」 というのが分かっておもしろいですよ! |
ご意見をお聞かせください |
|
←デジタル/シゴト/技術topへもどる | page top ↑ |
▲ゴト技top| 第3章 1| 2| 3| 4| 5| 6| 7| 8| 9| 10| 11| |
|ポット出版
|ず・ぼん全文記事|石田豊が使い倒すARENAメール術・補遺|ちんまん単語DB| |
|
|