2005-05-26

チームプレイとしての編集

IMG_0938.JPG●本日のお仕事
○仕事内容反省、ブログ更新
○雑務(コーヒー入れ、ゴミ捨て等)
○会議
○おつかい(誕生日ケーキ)
○校正

はじめて「出版会議」なるものに出させていただいた。はじめての出版社の会議体験に興奮しながら、会議室へ向かった。出版会議は、普段ひとりひとりが個々に進めている仕事の進行具合を確認しあったり、新しい企画を持ち寄ってそれについての意見交換をしたりして、これからの仕事概要や優先順位を確認しあう重要な場である。ここに来てたった二週間弱の僕にも、編集において連係プレイがどれだけ大事かということくらいは理解できていたので、この会議が仕事を円滑に進めていく上で必至なのだとわかった。大庭さんに薦めていただいた本「これを読まずして、編集を語ることなかれ。(松田哲夫著、径書房)」にも書かれていたことだが、編集というのはチームプレイの部分も非常に大事なのだ。会議は、制作中の本についての報告、企画決定の本の進み具合、新企画の提案・報告、本ごとの営業作戦、受注・増刷について…という風に進められた。途中出された新しい企画がすごく新しくて面白かったりして、書店に並ぶ本たちの持つアイディアは、こういう場所から生まれていくのだな、と感心した。そして、ひとりひとりが抱えている仕事量の多さにも驚いた。僕が思っていたのよりずっと早いスピードで一冊の本が企画され創られていく。ひとりひとりが、同時進行の膨大な量の仕事を抱えている。やっぱり、ここの人たちは凄い!!みんなと肩を並べて仕事ができる日が来るのかどうか不安になってしまった。会議の後は、雑誌「カーミラ」の編集長であるメイミーさんの誕生日を祝った。社長がお茶目に皆を招集し、例によってでっかいバースデーケーキをいただいた。メイミーさん、お誕生日おめでとうございます!!

(追伸:二日連続で社員無料のカレールーを使って、お昼にカレーを食べている藤井です。野菜(じゃがいも、人参、まるごと一つずつ)は近所の八百屋で110円。ということは、一食なんと55円!!金欠の僕は非常に助かっております。ありがとう、ポット!!そして、カレー万歳!!)

2005-05-21

本を売ることがどれだけ難しいか。

IMG_6d9397.jpg●本日のお仕事
○販促@新宿二丁目

愛してやまないadvocates cafeで一年ぶりに会った友人と、我がポットの宣伝部隊が現れるのを待っていた。今日は新宿二丁目で新しく創刊した雑誌、クィア・ジャパン・リターンズ Vol.0(QJr)の販促キャンペーンがあったのだ。advocatesは仲通りが見渡せる場所にあるのでこういう時にとても便利。夕方から美味しいお酒と懐かしい友人に酔わされて、とても素敵な気分だった。七時を少しまわった頃、お揃いのオレンジ色のTシャツに身を包んだ部隊が颯爽と現れ、僕も友人と別れそこへ向かった。QJrの表紙にも登場している溝口さんの写真入りのTシャツはとてもいい出来で、僕もそれに着替えて部隊に加わった。宣伝隊はとても豪華なメンバーだった。ドラァグクイーンとして有名なエスムラルダさんや美しい文章をいくつも創られてきた伏見憲明さん、そしてQJrでもその才能を余すところなく発揮しているフォトグラファーの森栄喜さんなど。そして表紙の溝口さん自身もそこにいらして、レインボーワールド前はいつもに増して華やかな空気が漂っていたのだった。(溝口さん、慌ただしい中で満足に挨拶もできず、ごめんなさい。QJrの写真とても素敵です。)

派手な格好のドラァグクイーン達が次々とタクシーで乗りつけ、オープンバーから溢れた人々が道を埋め尽くしはじめる。闇が濃くなっていくのに反比例して、ますます明るくにぎやかになっていくようだ。町全体が、まるでパーティーのような幸福なにぎわいになってきて、宣伝部隊のかけ声にも熱が入った。この新宿界隈で今一番ハッピーな四つ角の人ごみと雰囲気にぼーっとしていると、伏見さんが「本を売るのがどれだけ大変かその目でちゃんと見ておきなさい」とおっしゃられハッとした。「誰も本なんて買わないんだから」っと言った伏見さんが、買ってくださる方がいるたびに真っ先にお礼の言葉をかけている様子を見て表現者として大切な姿勢のひとつを教えられた気がした。いつもそこに読者がいるということ。その一冊を選んで、お金を出して買ってくださる人がいるということ。その厳しさを知らなかった僕は、まだまだ修行が足りない。キャンペーンは深夜まで続いたが、今回参加させていただいて本当に楽しかった。

ビデオの情報やメッセージ投稿などもない、ゲイ雑誌としてはとても新しいQJr。読み物がとても味があって、僕は大好きだ。ゲイのひとつひとつの人生に焦点をあてた、とても人間くさい、味のある、そしてクールな雑誌である。ひとりひとりのライターたちからのメッセージ性が高く、思わず自分の人生について考えてしまうこの新しさをぜひ多くの人が読んで感じていただけたらと思う。

QJrに興味を持っていただきキャンペーンに立ち寄ってくださった皆さん、この思いの詰まった雑誌を買ってくださった沢山の皆さん、キャンペーンの場にいた素敵な宣伝部隊の皆さん、本当にありがとうございました。

このエントリへの反応

  1. 藤井くんもお疲れさまでした!!
    3ヶ月間、大変なこともあると思うけど、
    楽しくガンバってね!応援してマス!!

  2. >>森栄喜さん
    土曜日は、本当にどうもありがとうございました。森さんのウエブを見てその写真の素敵さにすごく幸せな気持ちになりました。そして、そんなあなたと一緒に販促できて光栄でした。コメントありがとうございます!!嬉しいです。がんばります!

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