2005-05-26
発売記念街頭キャンペーン
『QJr Vol.0』を発売してから1週間がたちました。おかげさまで、売れ行きは上々です。お買いもとめくださったみなさん、どうもありがとうございます。
さて、発売したといっても、本は勝手に売れていくわけでは、もちろん、ありません。手をこまぬいているわけにはいかない、QJrというあたらしい雑誌を皆さんに知ってもらいたい、ということで、5/21(土)、新宿二丁目で発売記念街頭キャンペーンを行いました。
二丁目のバラエティショップ、ルミエールさんの御厚意で、系列店のレインボーワールドメモワール店の店頭をお貸しいただき、ブースを出して販売を行いました。ルミエールさんには、当日も、飾り付け用の風船をいただくなど、たくさんお世話になってしまいました。この場を借りて、お礼を申しあげます。ちなみに、ルミエールさんの、ところ狭しと商品の並ぶ、華やかな店内風景——グッズやビデオ、雑誌、書籍、そしてお菓子まで扱っている——は、本誌カラーページでご覧いただけます。
写真は、販売ブース。オレンジ色のTシャツを着ているのが、キャンギャル隊の面々です。
このお揃いのTシャツは、今回の街頭キャンペーンのために、ポット出版が特別につくったもので、本誌の表紙にもなっている溝口さんの写真をプリントしています。オレンジ色は、本誌タイトルや目次でも使った色で、QJrのメインカラーとでも呼べるようなものです。確認していませんが、デザインをした小社の社長・沢辺のとっておきの色がオレンジなんだと思います。沢辺の携帯電話もオレンジ色。
写真には5人しか写っていませんが、キャンギャル隊は12名で構成されていて、大道芸女装のエスムラルダさん(ミニスカ姿で登場。カッコイイっ)、ショウさん(僕の大学時代の友だちにソックリ)、本誌のアンケートにお答えくださったズッキーさん、本誌フォトグラファーの森さん、構成担当の伊藤さん、ライターの田辺さんなどなど、強力なメンバーでした。下着グラビア「TOOT in the room」にご登場いただいたモデルのaKiさんや溝口さんも駆けつけてくださって、店頭はずいぶん賑わいました。また、当日は、キャンギャル隊が二丁目のBarを回って、チラシやポスターを置いてもらえないかとお願いにあがりました。ご協力いただいたお店のみなさん、どうもありがとうございました。
さて、キャンギャル隊には二丁目によく来る知り合いの多いメンバーもいますから、二丁目を歩くひとのなかに知り合いや友人を見つけてQJrを紹介するということもできました。まずは身近なところから宣伝、ということです。一方、わたしは、二丁目に来る知り合いもいないので、ひたすら、仲通りを歩く見知らぬ大勢のひとにQJrをアピールするという宣伝方法でした。「新しいゲイ雑誌ができましたよー」と大声で言ったところで、おおかた見向きもしてもらえない。当然ですよね。でも、なんの関心ももってもらえなくても、なんとなく意識の片隅に置いてくれたひともいたかもしれない。いくばくかの「痕跡」は残せたかもしれません。
わたしは、ゲイコミュニティへの思い入れがないような人にも、QJrは届いてほしいと思っています。なぜなら、そのひとは、「思い入れがない」という仕方で、コミュニティと繋がっているかもしれないからです。思い入れがない、にも関わらず、ある関係性はある。そんなコミュニティとの微妙な「距離感」こそが、今回のQJrで問い詰めたトピックです。自分の属すかもしれないコミュニティとの、茫洋として、あるんだか、ないんだか分からない「距離感」が、現在の(とっても分かりにくい)「リアリティ」をかたちづくっているんじゃないかと。
このブログを読まないようなひとにも、QJrを届けたい。そのために、今回の「発売記念街頭キャンペーン」をやってよかったなと思っています。
それにしても、土曜日の新宿二丁目には初めて(お祭り以外で)行きましたが、その賑わいにちょっと驚きました。仲通りの中ほどにある advocates cafe の前の人だかりなどは、その混みよう(と人種の多様さ)が、まるでタイのカオサン通りのよう……。楽しい夜でした。