2018-11-05

出版する人、本を売る人が増えてるがする

出版は、規模が大きく縮小して、最近ではそれが運送をも危機に陥れていて、どうもムードは真っ暗だ。
本屋だって、廃業がつづいて、とんでもないくらいに減っている。

こんなに調子の悪い業界なので、同業者とあってもほとんど景気のいい話も聞かない。

その一方で、出版社の創業が増えている気がする。

版元ドットコムという出版社の団体に、運営メンバーのひとりとして関わっている。本の情報を、ネットワークを活用して、業界各所や、多くにひとにアクセスしやすくする活動だ。20年近くになる(だからオイラの「人生」の1/3はこの活動に関わってきたことになるんだw)。
会員は、中小零細出版社に対するサービスだ。大手出版社はこうした情報の拡散を自社でできるからでもある。
この版元ドットコムが292社(2018.11.5現在)まで増えているし、その増加はまだ続きそうだ。

新しく入会する出版社を見ているといくつかのパターンがあるように思う。

❶版元ドットコムというサービスをあらたに知った出版社
❷大手・中堅・中小の出版社をやめてつくった出版社
❸創業した出版社
という具合だ。
このなかで、特に❸の新規創業出版社には、フリーで編集をしていた人や、編集プロダクションをしている会社などとともに、出版で生活できるだけのものを生み出そうとしている人だけでなく、フリーの仕事やカフェなどの他業種のしごとをしながら、出版をしようという人も目につく。

本屋さんの新規開業にも、そうした人が目につく気がする。

こうした事態は、本を出版することの敷居がとても下がったこととともに、本や出版にモノとして、コトとして魅力があるということなのではないかと思う。

だからといって本や出版の未来がバラ色だなどとはまったく思っていないけど。