2006-10-12
HPをオープンしました 2
サルスは、とても優れたオーガニックのハーブ会社です。
チェルノブイリの事故以来、ヨーロッパでのハーブ園では安全性が揺らぐということで、サルスは自社の有機ハーブ園を南米のチリに作り、丹精込めて栽培しています。それほどに徹底した姿勢で、オーガニックのハーブを作り続けているのです。そうした会社のコンセプトと社長のスピリットがヨーロッパで認められ、2003年には優秀なエコ会社や人物に与えられる「エコ・マネージャー賞」も受賞しています。
それだけではありません。アンゲリカのお父様、つまりサルス社の社長は、会社周辺のバイオトープを購入し、自然をそのまま残して無料で人々に開放していたり、自然を守る団体を設立したり、絶滅危機の植物を守ったり・・・。ドイツ内の社員およそ600人(世界にはさらに200人ほどいます)に、気持ち良く働いてもらえるように、毎週金曜日は全員にランチを無料で提供したり(!)、もう本当に数えればキリがないほど素晴らしいことをしているのです。
グライター社長は81歳。とてもお元気でいらして、バリバリの現役社長なのです。本当に若々しいです! 80歳を超えているようにはとても見えません。
そしてなにより、製品が本当に素晴らしい!! 心からオススメできるハーブ製品ばかりで、すっかり魅せられました。
例えば、アンゲリカや彼女のご両親と一緒にお食事をしたことがあります。そういう時に、必ずサルス社のハーブエキスやお茶が出てきます。本当に良い製品だから、毎日社長も健康のために、そしてもちろん美味しいからこそ摂取しているのです。当たり前のことなのですが、社長やアンゲリカが本当に嬉しそうにサルスのハーブティやシロップを飲んでいるのを目の当たりにして、なんだかとても感激しました。
ですから、ヴェンダース展を企画してみんなで手探りで創り上げていった時と同じ情熱で、このサルスのことも前向きに取り組もうと思いました。実際、耳がまだ快復していませんから、ライターやジャーナリストの仕事はもうあまりできませんし(インタビューが厳しいのですね・・・皆さんにご迷惑をおかけしてしまう可能性がありますし・・)、何か他の道を模索していたこともあります。でもそれはイコール、耳のことを諦めたのではなく、きっと快復すると信じているけれど、人生の軌道修正もして無理のない生活もしていかなくてはならないと思ったのと、息子との暮らしもありますので自分にできる仕事をコンスタントに、そして前向きにしていきたいと思ったのです。
・・・
ただ、私が関わるからには、「私らしさ」がなければ意味がないと感じていました。そしていろいろ考えていたのです。
先ず、私は生菜食を実践しています。ですから、厳密に言えばハーブも摂取できないことになります。
でも、常々私は思っていました。この生菜食療法は本当に素晴らしいですし、できるかぎり実践したいけれども、とても厳しいものでもあります。時に脱線したくなる気持ちを抑えるのが辛いことも多々あります。随分落ち着いてきてはいても、そこには「健康になること」や「世界平和」などの目的はありますが、そのプロセスにおいて「美」とか「美意識」などがあまり含まれていないなぁと感じていたのです。
美や美意識・・・・それは私にとって、この場合「文化」も含まれます。
私の今までの仕事は、「ドイツの文化を日本に紹介すること」だったのです。
ならば、サルスの優れたハーブ製品を通して、ドイツの文化を日本の皆さんにお伝えしよう!
そういうふうに考えました。
続く