ポット出版

最近、駄目でもともとの気分で、息子を理解するために、彼の愛読漫画を読み始めました。息子は今、とても日本の漫画に夢中です。私は少年漫画はほとんど読まないのですが、思春期の彼の心を知るためには、ひょっとしたら参考になることがあるのではないかな、と思ったのです。それで、先ずは私が読んでも楽しめそうな「コナン」から読みはじめてみました。う〜ん、でもそこには、あまり息子を理解するカギになるようなものはありませんでした。そこで、もっとマニアックな、つまりコナンほど爆発的な人気はないけれども、息子が好んで読んでいる漫画に挑戦してみました。それは、「ハンター・ハンター」、「ワンピース」、「銀玉」という作品。まだ全てを読んだわけではないし、どれもこれも続きもので、終っていないのですけれど、なんとなく息子がそういった漫画を好む理由が見えてきました。主人公がまっすぐな性格だったり、怠け者に見えてやる時はやるタイプだったり、本当にほとんどおばかさんだけれども本能で正義を知っているという人物。どれにも共通しているのは、シュールな笑いがあり、なおかつ友情を大切にするということ。悪い大人を倒す！

息子の漫画を読むようになって、食事の時に漫画の話が増えました。「ねぇねぇお母さん、＜ワンピース＞のクロコダイルはそれほど強くなかったよね。」とか、「＜銀玉＞の銀ちゃんは面白いよね、本当は強いけどやる気ない感じで、アホなんだよね。」などと楽しそうに言うのです。本当はちょっとついていけない主人公達ですが、「そうねぇ」くらいは相槌を打てるようになりました・汗。少しは共通のコミュニケーションができてきたというわけです。無理やりですけれども、努力しています。寝る前に読んでいるのですが、最近はあまりに私が好きな漫画とかけ離れているので、読みながら眠ってしまうこともしばしば・・・。それでも、少しは息子と共通の話題ができたので、息子は私と話しやすいようです。ただ、勉強しなくてもヒーローになれると誤解しているフシもあり・・・。ふと思い出しましたが、息子がベルリンの幼稚園に通っていた頃、遊び場にあるジャングルジムの天辺から飛び降りて怪我をする事件があったのですが、園から電話がかかってきて呼び出されて慌てて行ったら、息子は私に「だって、バットマンみたいに飛べると思ったんだもの。だから飛んでみたんだ。」と言ったのでした・・・。あの時は本当に驚きました。あのジャングルジムがもっと高かったら、一体どうなっていたのやら・・・。レントゲンも受けて、異常がなかったのですが、しばらく歩けませんでした。・・・息子は、そういう夢見るところがあるようです・・・。

「お母さん、もしも地理と科学の先生に呼び出されたら、ちゃんと学校に行ってくれる？」・・・が〜ん、地理と科学もですか・・・！漫画みたいに、いろんな大人と喧嘩するのがかっこいいと思っているような気がします・・・。先生を、悪と思っている？　困ったものです。息子の態度の秘密は、漫画の中に隠されている・・・。

う〜〜〜ん・・・・息子とどんな話をするべきなのか、いろいろ考えているところです。自分で「思春期の少年が勉強に目覚める漫画」を描いてみようかな、と思ったり・・・。笑