2004-12-05
MさんからのGI(グッド・インフォ) 1
週末スペシャルとして、Mさんからのグッド・インフォメーションがいろいろ届いていますので、2回に分けて読者の皆様にご紹介したいと思います。Mさん、いつもどうもありがとうございます! 今回は、途中で私の妙なコメントをはざまずに、そのままで掲載させていただきますね。
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喉の調子も良くなってこられたということですが、あちらこちらのサイトを覗いているうちに、また良さそうな方法を見つけたのですよ。その一つは、スチームの吸引です。といっても、特別な装置を使うのではなく、お鍋で煮出したいろんなティーバッグのハーブティの湯気を吸うのです。ミン トやユーカリが入っているのがいいみたいですけど、いろいろ、直感で取り合わせるのがいいと思います。で、そのお鍋を鍋敷きの上に置いて、お鍋の上に覆 い被さるようにして、湯気を吸うのですが、湯気が逃げないように、アタマからバスタオルをかぶってテントのようにするのです。ドライアイを和らげたり、 顔の皮膚をしっとりさせるためにも有効のようです。
もう一つの方法。それは、寝る時に、マスクを塗らしてから固く絞って、それをかけて寝るんですって。そうすると、鼻や喉が乾燥しなくって、いいようなの です。ま、ちょっとうっとうしそうな気もしますけど。
この他にも、ハチミツを胸に塗って湿布する方法なんかも、人によっては効くみたいです。この時、ハチミツに、殺菌効果があるものやカラダを温めるものな ど、ハーブエキスや香辛料から選んで混ぜて使ってみてもいいかもしれませんね。
もしご興味があったら、いろんな民間療法と併用してみてくださいね。
さて、またBBCのニュースで、ちょっと面白い情報を見つけました。
チョコレートは咳どめ薬になるかも
というニュースです。
なんでも、二重盲検法でもって実験してみたら、チョコレートに含まれるテオブロミンは、旧来使われていたコデイン入りの咳止め薬よりも効果があり、しか も眠くなるなどの副作用がない、ということがわかったんだそうです。
ちなみに、この実験の時、被験者に人為的に咳を起こさせるために、トウガラシの辛み成分であるカプサイシンを使ったんですって。カプサイシンって、咳を 起こさせるんですね。辛いものは風邪をひいた時にカラダを温めたり殺菌するのにいい、って言われていますけど、トウガラシ系のものだけは、咳には良くな いのかもしれませんね。
で、このテオブロミンがいいっていう記事に対して、読者からのツッコミも掲載されていたんですけど、それには、「チョコはカラダに悪いって言われていた のに、カラダに良いのか?」「肥満の人には使えないじゃないのか?テオブロミンだけを抽出して錠剤や液剤にする日が来るのか?」「チョコにしたらどれぐ らいの量を食べれば有効な量のテオブロミンを取れるのかわからないじゃないか?」などなど、いちいちもっともなことが書かれています。う〜ん。
なんとも言えませんが、日本では、テオブロミンを強化したココアなんかも売られていますよね(でも糖分まで配合されてるのがアカンですけどねえ)。この 記事、たま〜に脱線してチョコやココアを味わう時、「咳止め用だから」って自分に言い訳するためのネタにできるでしょうかね?(エッ、まさか、もちろん ダメですヨネ、甲田療法をしている限りはネ)。
でも、カカオ豆って、加熱していない状態だと、カフェインなどの成分が刺激物質化することがないようですし、それに、多くのナッツ類に含まれている消化 酵素の働きを阻害する成分がカカオ豆には含まれていないので、生食してる人には、栄養豊富なすごくいい食品らしいですよ。実際、アメリカの生食主義者の 中には、生のカカオ豆を主食としてかじっている人がいるらしいです。ちなみに、生で食べるには、皮を剥かないといけないのですが、それが面倒なので、あらかじめ皮が剥いてある生のカカオを購入して食べるといいんだそうです。
このページに、そういうことがあれこれ書いてあります。
ですので、こういう生のカカオ豆なら、もしかしたら、安全な咳止めとして使えるのかもしれないですね。
ちなみに、 このページ
によると、テオブロミンとかテオフィリンって、医療の世界では、ぜんそくの薬として既に使われているらしいです。ということは、別に新しい情報じゃな かったんですかね。ま、話のネタということで。
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前に青木さんがお書きになっていたように、甲田療法とは違うんですけど、アメリカでは、生食(ローフード、リビングフード、サンフードとか呼びます)が 一部の人の間で流行っていますよね。大都市にはおしゃれな生食レストランができていますし。(メニュー写真を見ると、みごとなフルコースで、見た目にも 美しく、圧倒されますよね)
例えばこんなところです。
http://www.purefoodandwine.com/
http://www.raw-q.com/
http://www.arnoldsway.com/
http://www.goodmoodfood.com/Cafe.htm
http://www.roxannes-restaurant.com/html/
それから、生食主義者のためのオンライン・マガジンなんかも結構あります。また、ハワイには、生食者のコミュニティもあるようです。
http://www.pangaia.cc/index-j.html
で、この生食が、最近、日本でも一部の人たちの間で興味を持たれているんですね。啓蒙・プロモーション用の団体も2つほどできているほどです。
http://www.livingfood.jp/index.htm
http://www.rawfood.jp/
惜しむらくは、興味を持っている一般の人の大半が、「痩せられるらしい」という理由から惹かれているようなのですけれどもね。痩せるだけなら、青汁飲ん で断食すればスグなのになあ、って思ってしまいますよね。
でもまあ、お肉を食べるよりは、ずっといいわけですものね。
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しばらく前に、「リヴィング・オン・ライト」という本(数年前から食べなくても生きられるようになったオーストラリア人女性ジャスムヒーンさんの本、出 版社はナチュラルスピリット社)をご紹介しましたよね。
そしたら、最近、日本人で、やはり数年前から食べなくても生きられるようになってしまった人が出した「人は食べなくても生きられる」という本を見つけま した。著者は山田鷹夫さんという方で、出版社は三五館です。ちなみに、この中に甲田療法のこともちょっとだけ引用されています。(山田さんご自身は甲田 療法を実践したわけではありませんが。)
実は、山田さんは、ご自分がこの本を出してから、そのしばらく前に「リヴィング・オン・ライト」という本が出ていたということに気付かれたそうです。つまり、ジャスムヒーンさんのことについては、まったく知らない状態で、ご自分なりに食べない生き方の実験をし ていたというわけです。
どうも、食べなくて済む人が、地球上で少しずつ出てきているみたいですね。そういう人たちの書いた本が、日本で、ここへ来て急に続けて出版されたという のも、妙と言えば妙です。一般に動物はものを食べるわけですけれども、人間っていうのは、究極的には食べなくても栄養を摂れるようになれるみたいです。
それこそ、仙人っていうのは、それを達成した人たちだったのかもしれませんよね。でもまあ、一般の私たちには、それはとっても難しいことなわけですけれども。
そういうわけで、なんだか、少なくともぜいたくなものを充分に食べようと思えば食べられる先進国においてこそ、「ベジタリアン」「ローフード」「液体 食」「不食」というように、食に関して自分で選択をする人たちが増えてきてるんだなあ、と思いました。
何をどう食べるのかは、どう生きるかということと不可分なわけですけれども、「不食」とまでいかない私たちの場合は、少なくとも、何かを食べなければい けないわけですよね。で、その場合、あるアメリカのローフードのページに書いてあった「何故ローフードかって?それは、私たちはお鍋を抱えて生まれてきたわけじゃないから」というコトバのように、生菜食というのは、生き物として健康でありたい、と考えた時に行き着く、当然の答えなのかな、と思います。中でも、都会の汚染された環境の中で忙しい生活をしてカラダをこわし、本当の健康を求めるようになった人たちにとっては、生菜食というのは、自然回帰し ていくべき地点そのものなのではないでしょうか。……なあんて、脱線してばかりいる自分が言うのも変ですが。
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今、韓国で、生食と書いてセンシクと読む食品が、すごく流行っているみたいです。これは、いろんな穀物や海藻や野菜などを組み合わせて、その酵素をこわ さないようにフリーズドライにした、粉末の栄養食品なのです。水などに溶かして飲んだりするようで、民間療法のクリニックなどでも勧めているみたいだ し、日本のオンライン・サプリメント・ショップでも、随分あちこちでいろんなブランドのを輸入して扱っていますよ。グーグルなんかで検索すると、どっさ り出てきます。
やっぱり、これからは生、そして酵素の時代なんですね。どんなごちそうを食べても、やっぱり求めている健康は得られないわけですから、最終的には、みん なここに行き着くのかな、と思います。
ええと、まだまだ、書きたいことやご紹介したい情報があるんですけど、長くなるので、また今度にしますね……。
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さて、いよいよクリスマスが近づいてきましたけど、ドイツだったら、空気が乾燥しているでしょうから、イギリスなんかでよくやる、オレンジ・ポマンダー 作りも、ひょっとしたら楽しめるんじゃないでしょうか。オレンジ・ポマンダーって、丸ごとのオレンジにリボンを巻いて吊せるようにして、そのリボンがか かっていない所に、皮の上からぶつぶつと一面にクローブを刺していき、最後にクローブとシナモンの粉をまぶして、吊して乾かしておく、というものです。お部屋の香りになるんですって。日本じゃそんなことをしているうちにオレンジがか
びてしまいそうですよね。でも、ドイツなら可能かも。青木さんのまわり にも、もしかしたら、作ってお部屋に下げている人がいらっしゃるかもしれませんね。
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最後にいくつか、ちょっとした自己調整法をご紹介させていただいていいですか。って、結局長くなってしまうんですけれども……。
まずは、「爪もみ療法」です。もしかしたら、既にご存知かもしれないんですけれども。これは、新潟大学大学院の教授をしておられる、独特の免疫学で有名な安保徹(あぼ・とおる)氏が勧めているものです。
やり方は、手指の爪の生え際のあたりを、指の両側から、もう一方の手の親指と人差し指の爪先でちょっと痛いくらいの強さで挟んで、きりきりともむので す。これを、薬指を除いたすべての指に対して、行います。できたら、足の指も。これで、すっかり全身が副交感神経優位になり、血管の緊張もほぐれて、ゆったりします。実際、血流がとっても盛んになるんだそうですよ。
ちなみに、薬指は交感神経を優位にしますので、やってはイケナイそうです。交感神経優位にすると、パンパンに緊張して炎症が置きやすくなってしまいます ので。
それから、次の二つは、その時々でカラダが求めている適切なテンションを作るための方法です。その1は、片山洋次郎著「骨盤にきく」(文藝春秋)に紹介されていた「上がり防止法」というものです。(詳しくは、著書をご参考になさってくださいませ。←青木淑子)
その2。これは私がある整体の先生に直接教わった方法です。まず、自分のカラダの周りに、前後にまわる円をイメージします。その円の直径は、頭頂部の上から足の下までです。この円が、前周りでまわっているのと、後ろ周りでまわっているのと、両方をイメージしてみます。で、気持ちよく感じる方が、今の自分に向いている方向なんだそうですよ。そして、これを、自分で充分だと思えるまでイメージし続けるのです。
ちなみに、「上がり防止法」と円をイメージする方法を組み合わせて同時にやってみても、なかなかおもしろい体験ができますよ。すごくアタマがスッキリし ます。
どれも簡単にできますので、よかったら、日常の習慣になさってみてくださいね。
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以上です。本当に毎回素晴らしい情報量で、しかもどれもこれも面白そうだし、身体に良さそうだし、とっても興味深いです! Mさん、本当にどうもありがとうございます!! 私がすでに知っていたは、爪もみのみでした(笑)。それだけは、毎日欠かさずしています。どこでもできるし簡単ですものね。効果があるのかどうかは、まだ実感としてはわからないのですけれども・・・。「骨盤にきく」は、前からすごく興味がありました。今度日本から片山先生のご本を送ってもらおうと思っています!
ではでは!