2005-08-30
カモ米
昨日の月曜日、A子さんが初めて我が家にやって来ました。旧西側のセントラルで暮らしている彼女、以前は私達も近くで暮らしていて、1歳年上のA子さんの息子さん、T君と私の息子はよく一緒に遊んでいました。A子さんはドイツのテレビ局でドラマの脚本を手がけている才女で、もちろんドイツ語で書くのですけれど、なんと英語でも脚本が書けるのです!(というか、アメリカ映画の脚本もてがけたことがあるのです!)帰国子女のハシリと言える彼女ですが、今までの人生の3分の1ずつ日本、ドイツ、アメリカで過ごしたというだけあって、3ヶ国語が完全にネイティブ!! 素晴らしい語学力+文才。以前彼女に電話をした時に、留守電になっていて、留守電の言葉がドイツ語、英語でも吹き込まれているのですが、ものすご〜〜く上手!あまりにびっくりしたので、「A子さん、本当に英語もドイツ語も素晴らしいですね!」と感想だけ言って用件を言い忘れ、切ってしまったことすらあります。(笑、かなりおばかさんです)前にも書きましたように、彼女と成田に向かうリムジンバスの中でばったり会って、数年ぶりにしみじみと話をし、それでベルリンでぜひ近々ちゃんと会いましょうって約束したのでした。こういうこともあるのですねぇ。
彼女は、私のところで初めて本格的な青汁を飲みました。美味しいと言ってくれました。そして、とても良いと感じたそうで、早速ジューサーを購入すると言っていました!(素晴らしい!)私がいつもいただくメニュー、玄米とお豆腐も一緒に試してもらいました。バスで会った時に、すでに甲田療法の話はしていたので、A子さんは少なくてもそれだけは、と思って玄米食に切り換えたのだそうです。「だってベルリンで白米を買っても、さほど美味しいって思わないでしょ?」確かにそうです。私などは、もう玄米に慣れたので、日本でも白米をあまり美味しいと感じなくなってきています。「あ、でもね、日本では両親のところで、とても美味しいご飯をいただいたのよ。それは白米でも玄米でもない、胚芽米といった感じだったけれど、本当に美味しいの!」と、A子さんが教えてくださったのは、カモ米!!!
へ〜〜、初めて聞きました。カモ米!! 一体それは・・・・?
なんと、無農薬のお米なのだそうですが、無農薬の方法が、カモのヒナを水田に放ち、雑草や害虫を食べさせるというもの!! 可愛い〜〜〜!!! イメージしてしまいました。稲の穂がふくらむ時期がやって来ると、カモはすでに成長している頃で、お役御免になって陸に上がるのだそうです。つまり、除草剤は一切使っていないというわけです。カモが除草するのですねぇ!面白いです。カモと一緒に作るお米、カモ米・・・。A子さんのご両親は、そのカモ米がとてもお好きで、いつも注文しているのだそうです。この農法はカモのえさも買わずに済むし、お米も上手に育つ、一石二鳥のメソッドですね。恐れ入りました!
ひとしきりおしゃべりをしてから、A子さんは自転車でさっそうと帰宅しましたが、地下鉄で13駅も離れているというのに、たったの25分で家に到着するのだそうで、本当にびっくり!・・・と、感心している暇もあまりなく、息子と一緒にJDに会う前に買い物をする予定があったので、息子が学校から戻ると急いで出発。
ベルリンは、そんなに小さい街ではないのですが、ヴィルマースドルフ地区でさきほどのA子さんにばったり!!!なんという偶然(いえ、必然?)「あれ〜!! どうしたの?こんな所で会うなんて〜!」と私。A子さんは再び自転車モード。「あのね、今からジューサーを買いに行こうと思ってね!」とA子さん! まぁ〜〜ではA子さんも青汁ライフに突入ですね! すばらしい!
よくあんな所で会ったものだと驚きながら、息子と私はその後JDに会い、写真家集団LUXに行って、スタジオにいる写真家をJDに紹介し、一心でお寿司をいただいて(私は本当にほんの少〜〜しだけいただきました!)帰宅しました。
なんだか長い、でも盛りだくさんでステキな1日でした。(息子はJDと英語で話し、通じたと得意げ。「あのぉ、うちの息子はね、ドイツ語はすごく上手なんだけれども、日本語がちょっとね。」と冗談でJDに言ったら、息子は本気で私のことをどつきました!大笑いのJD。「君はgood boy!」などとお世辞を言われて嬉しそうでした。)