2004-01-29

もうすぐベルリン国際映画祭

もうすぐ2月です。2月は、2005年の「日本におけるドイツ年」のプロジェクトの打ち合わせがあったり、ベルリン国際映画祭があったりで、17日くらいまでは怒涛の日々。でも、去年よりゆったり構えていられるのは、これは食餌療法をしているおかげでしょう。あまりどんなことがあっても、焦らなくなりました。なるようにしかならない。努力はするけれども、自分の力など、宇宙の大きさから見ればどうってことがない。本当にささやかなものだ。だから、謙虚な気持ちを忘れずに、日々感謝しながら、自分だけでなく、全ての平和を祈る。そういう気持ちに自然となってきたことが嬉しいです。

小食療法を始めて、すでに8ヶ月が過ぎました。入院後、随分できるようになったと思ったのに、私の目や脳が、私の中からいろんな欲を生み出して、それはそれは厳しく、つらい日々がありました。それをなんとか解消するために、最初のうちはグリーン・ピューレを使ってお菓子やお料理に挑戦したりしました。
甘い物を断つことの厳しさを知り、禁断症状が続き、これってもしかしたら、中毒症状と同じじゃないかしら、と思ったりして。実際中毒症状のようなものだったと思います。果たして克服できるのだろうか、と不安なこともありましたが、全てを神様に預けることにしたら、自然と落ち着いてきました。(私は、特定の宗教を持っていませんけれども、神様の存在は信じています)諦める、というのとも少し違う。なるようになる、というのか、自然に任せてしまうというか・・・。そうしたら、なんだか知らないうちに、今では生菜食をしていても、蜂蜜を全く口にしなくなりました。あんなに甘い物を食べたくて仕方がなかったのに!

不思議です。それに、徐々に脱線したくてもできなくなってきました。欲がなくなってきたのです。たまに脱線しても、前ほど美味しいとは感じなくなってきたし・・・。もちろん、その時々で波はあるのですが、小食のパワーが、身体に少しずつ浸透してきた感じがするのです。特に甘い物は、脱線して白砂糖の沢山入っているケーキなどを食べると、翌日気分が悪くなり、もうあまり食べたいと思わなくなっているんです。これって、私にとってはものすごいことです!

例えば、パン。前は、少しぐらい脱線しても大丈夫よ、などと自分に言い訳をして、生菜食を摂取した後、どうしてもお腹が空いていたら、普通のパンを買っていました。それはいけない、と思ってからは、黒パンに。でも、時々猛烈に普通の菓子パンが食べたくなり、後ろめたい気持ちのまま、買って食べたりしていました。息子が心配してうるさく言うので、家では食べずに外でこっそりと食べたこともありました。なんとも情けない話で・・・。でも、徐々にそういうことがなくなってきたのです。菓子パンなどは、買って食べてみると、もう美味しくない。黒パンの方がずっと味わい深いんです。なので、もうすっかり食べていません。随分落ち着いたもんです!

今では、11時くらいに青汁、12時に生菜食B、そして6時に青汁が定着しています。時々お腹が空くと、黒パンを1ついただきます。みかんを食べる時もあります。でも、それで落ち込むことはなくなりました。そういう自分も本当の自分。前よりずっと前進しているのだもの、きっともっともっと前に進めるはず! そう思って、焦らずに日々を過ごしています。

運動も、退屈なこともあるのですけれども、例えば日本のドラマのビデオを友達から借りてきた時には、じっくり真剣に背腹運動をしながらドラマを見ます。
そうすると、2時間以上も運動ができるのです。たまにはそうやって、楽しく運動するのも、こうしたメソッドを続ける方法かな、などと思いました。

さて、もうすぐベルリン国際映画祭が始まります。2月5日から15日まで、毎日このポット出版さんのコラムに書かせていただきます。担当の日高さんが、「昨年の映画祭レポートを読むと、お二人とも(五賀さんと、という意味)結構食べまくっているような印象が。。」とメールで書いてきて、う〜〜ん、そうだったかしらん?
そういえば、あの時はまだ甲田療法をしていなかったんだなぁ、としみじみ。
でも、今年は甲田療法でばっちり健康的にハードな10日間をクリアしますよ!!

今考えているのは、こんなタイムスケジュールです:

*朝6時に起きて黒パンで息子用の食事、自分用のランチを用意。
*7時に息子を起こす。学校へ行く準備。
*7時45分に息子が学校へ。すぐに青汁作る。(本当はもっと早く作って、息子に飲ませたいのですけれども、まわりがあまりに静かなので、隣近所にミキサーの音は迷惑になるんです。なので、ぎりぎりまで待つ。息子は帰宅してから飲む)
*柿茶をポットに入れ、青汁を飲んで、その後少ししてから豆乳を少量飲んで、8時20分頃ベルリナーレに出発。
*7時前後に帰宅。息子の夕飯を作り、青汁も作る。私は青汁のみの夕食。足りなかったら、少しだけ豆乳を飲む。どうしても足りなかったら、黒パンか玄米を食べる。
*原稿を書いて、シャワーをして寝る。
・・・とまぁ、こんな感じでしょうか。他のことは一切できそうもないですねぇ。でも、なんとかできるって今は思っています。体調もかなりいいですし、頑張ってみますね。

最後に、読者のKさんという方からのメールをご紹介させていただきます:

    2003 年の断食日記楽しみながら読ませていただきました。私は15年位前
    から突発性難聴で左耳が聞こえず、また脳の言語中枢の血管に動脈瘤があ
    り、ずっと漢方薬を煎じて飲んでおります(薬を減らすと、症状が再発する
    のでやめられません)。突発性難聴や動脈瘤も甲田療法で直るものでしょう
    か。断食日記に書かれていた発芽生玄米を試してみたいのですが、玄米に対
    する塩の割合がわかりません。この割合を教えていただけないでしょうか。
    使う塩は焼き塩ですか。

お便り、ありがとうございました。
そうですか、15年前からですか。私は耳の障害が始まったのが96年ですから、発病してからはかれこれ8年にもなるのです。時が経つのは早いです。ひどくなって、入院したり命の危険がある、と言われたのは2001年。あの時が最もひどく、今はその頃のことを思えば、かなり症状は軽くなってきています。
甲田先生は、基本的には全ての病気はよくなると思っていらっしゃるようです。そう信じて取り組んでいらっしゃいます。「治る」のか、「良くなる」のかは、患者さんそれぞれの症状や、発している気のようなものにも関係しているのではないかな、と、甲田先生の診察を受けた私は思っています。

私の生菜食Bですが、ここまで来るのに、まずは小食を自宅で心がけることから始め、できるようになってきてから1日2回の玄米+豆腐、青汁の生活を続け、途中入院をしてすまし汁断食などにも挑戦して空腹は怖くない、などということを知るようになり、さらに精進して玄米クリーム→玄米粉→そして生玄米粒 と進めていったのです。玄米菜食をスタートさせてから、生玄米粒になるのに、およそ半年かかりました。

玄米に対する塩の割合ですが、いろいろ言われているようなのですが、日々いただくことになれば、そんな厳密に計ってはいません。甲田先生の処方では、食塩・適量、とあります。直接お話を伺った時には、生玄米粒をいただく時に、ちょっと塩がきついかな、くらいの味加減が良いとおっしゃっていました。(青汁も同じです)

でも、私は、甲田先生は患者さんそれぞれに、細かい方法をおっしゃっているのではないかな、と思うのです。身体の具合は皆違いますし、まず診察をしたい、と先生はおっしゃっていました。生玄米粒だけを突然取り入れるのは、危険なような気がします。併用するスピルリナやビール酵母、水溶性マグネシウムなど、他の物もいろいろあります。なにより、青汁とお豆腐は欠かせません。塩は、純度の高い「海の塩」が良いそうです。

Kさんが、もしも生菜食Bにご興味があるのでしたら、一度甲田先生の診察をお受けになるのがベストだと思います。先生は、Kさんの治りたいという前向きな気を感じたら、きっとポジティブなことをおっしゃると思います。そして正しい小食療法を伝授してくださるはずです。家で少しだけ食餌療法を取り入れる前に、ぜひ甲田先生の診察をお受けになってみてくださいね。
生菜食ではなくて、もっとゆるやかなものに「半日断食」があります。もしも甲田医院にいらっしゃることができないのでしたら、まずはこの半日断食からトライしてみてはいかがでしょうか?

「奇跡が起こる半日断食」 −朝食抜きで 高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている!−

著者:甲田光雄(甲田医院院長)

ビタミン文庫 マキノ出版 1400円 ISBN4-8376-1156-7

*この本の中に、イラストレーターの亀井さんの体験談も掲載されています。

では今回の最後に・・・。写真は、グリーン・ピューレのふりかけです。
我が家の場合は、青汁用の絞るネットを山田健康センターで購入しましたので(300円)、ぎりぎりまでぎっしりと絞ることができます。なので、残ったグリーン・ピューレはぼそぼそしていて、ふりかけにはぴったり! そこに、黒いすりごまと塩を入れて、混ぜてみました。玄米ご飯にかけて召し上がってみてください! 私にとっては、ものすごいご馳走です!!

グリーン・ピューレのふりかけ
グリーン・ピューレのふりかけ