2005-10-17
ナポリ 2
10月12日。朝はちょっとひんやり感じるナポリでしたが、徐々に暖かくなりました。息子は疲れているせいか、なかなか起きることができなかったのですが、やっと7時半に起きて(我が家は早寝早起き。それにナポリのような物騒な場所は、あまり夜は母子だけでうろつかない方が良さそうなので、早いスタートが望ましいのです。)、朝食ルームで軽く朝食を、私はカフェラテをいただき、出発しました。
本日は一日券を購入。一人3ユーロで1日中バス、地下鉄、そしてフニコラーレというケーブルカーに乗り放題! これはとても便利です。(昨日は1ユーロの一回券を買いました。)実はこの日、朝食もピザを食べたいという(!)息子のリクエストに答えて、9時からオープンしているピッツェリア、イル・ピッツァイオーロ・デル・プレジデンテに行くことにしたのです。ゆっくりナポリの市内見物をしながらその店に到着、早速ピザを店内でいただけるのか聞いたところ、11時からだよ、とのこと!が〜〜ん。まぁ私は少食をしていますので、別に食べなくても問題ないのですが、息子はとてもがっかりしていました。「仕方がないじゃないの、また後で昼食に来ましょうね。」と励まして、ポンペイへ遺跡見学に行くことにしました。中央駅まで歩いたのですが、その間に店頭販売の1ユーロのカットピザや揚げ物を売っている店があちこちにあって、息子は我慢できずに買ってしまいました。すごい食欲・・・。でも、そういう冷めたピザでも美味しかったようです。嬉しそうに歩きながらパクパクと食べていました。
ポンペイは、ナポリ駅から電車で40分ほどの所にあり、とても近い! しかも電車賃が片道一人2ユーロ30セント!つまり、一人往復でもたったの700円弱くらい!西暦79年に起こった、ヴェスヴィオ火山の大噴火によって埋没したとされる、幻の古代都市ポンペイに、ナポリから簡単に行くことができるのですね〜。もうびっくりです。1748年までずっと埋まったままだったということで、現在もなお発掘が続けられているそうですが、本当にタイムスリップして1900年前の文明に触れたような気持ちになりました。ものすごい人が見学に来ていて、特にツアーが多かったです。日本人団体も多く、息子などは時々解説を聞きに近づいていました。「お母さん、あのイタリア人の女性のガイドさん、日本語が上手だねぇ。あのツアー客はきっと満足しているよ。あっちの日本人のガイドさんは声が小さくて聞き取りづらかったなぁ。」などと、いろんなツアーをひやかして、困った少年です・・・汗。ドイツ人ツアー客も多く、そちらもウォッチング。「説明が堅いな。」と一言。はぁ。
とにかく、あまりに広いポンペイ遺跡!全てを見るのは不可能と判断し、ヴィラ・ディ・ミステリという大邸宅を最後に見て、近くのカフェで休憩してからナポリに戻りました。ちなみに遺跡の入場料は10ユーロでした!(高い!)
ナポリに戻ってすぐしたことは・・・もちろん、息子のお目当てはピザ! さきほど行った、クリントン元米国大統領が食べたピザを焼いた職人さんのお店に直行! このお話は、下記のブログに写真入りで書かせていただいておりますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。
さて、その後、下町のスカッパナポリを散策し、ゆっくりバスに乗ってナポリの中心である、ムニチーピオ広場へ。あまりに暑く、再びバスに乗り、観光はバスで済ますという感じ・・・汗。アメデオ広場に到着し、そこからケーブルカーであるフニコラーレに乗ってヴォーメロの丘へ。ここからはサンタルチア港が一望でき、さらに15分ほど歩いて丘の上まで行くと、サン・マルティーノ修道院があり、そこからの眺めが本当に素晴らしい!!! うっとりとナポリの街を眺めました。でも、石畳を歩くのはかなり疲れます(笑)。足がジンジンして、休まないとつらい・・・。若い息子ですらそうなのですから、私などは本当にきつかったです。でも、美しい景色を眺めることができましたので、疲れが一瞬吹っ飛びました。
別のフニコラーレに乗ってナポリの中心街に戻り(フニコラーレの色がみんな違うようです。可愛い!)、そこからバスに乗って中央駅に行ったのですが・・・なんとまぁ、お約束といいましょうか・・・息子がすりに遭遇してしまいました!! あれほど気をつけるように、と口をすっぱくして言ったのに、自分は大丈夫、と思い上がっていたようで(思春期です・・・汗)、私の言うことなど無視して、ジーンズのポケットにお財布を入れていたのです。それをしっかりとすられてしまいました。バスを降りたとたんに息子、絶叫!「ぎゃ〜!お母さん、ない、ないよないよ!! お財布がないよ!!」・・・だから言わんこっちゃない!20ユーロ(約3000円)と学生証、ベルリンの定期が消えてしまいました・・・。まぁ、こうやって人間は、痛い思いをして学んでいくものなのですね・・・。
しばらく怒りがおさまらない息子。「悔しい!! 今変なヤツに遭遇したら、ぶっとばす!」などと物騒なことを言うので、「八つ当たりはやめてよね。もう済んだことなのだから仕方がないでしょ。これに懲りて、しっかり管理することね。」と、一応母親らしい寛大な言葉を発し、ぶらぶら歩いて、夕飯のピッツェリアへ。これぞ本場のピザという、誰もが絶賛するピッツェリア、ダ・ミケーレへ。ここは、時間によってはピザを求めて長蛇の列になるほどの人気で、待ち時間もどのピッツェリアより長いらしいのです。実際ナポリ散策の途中で前を通った時には、人がものすごく待っていました。私達は少し早めの夕飯にしたので、店内で座っていただくことができました。私はまたまた半分くらいにして、息子が1,5人前を平らげました。このお話は、オーガニック・ライフのブログに更新させていただきますので、少々お待ちくださいませ。
・・・ということで、夕食後、本当はまだホテルに戻るような時間ではなかったのですけれども、息子がお財布をすられたことで少々落ち込んでしまったので、早めにホテルに帰りました。できるだけ慰めていたのですが、息子の心のキズが大きいのかな、とちょっぴり心配して、お風呂から出てきたら、あらら、もう寝ていました〜!笑
子供は立ち直るのも早いですね。私など、ベルリンですられた時には、わなわなしてしまって、1週間くらいショックで、ろくに眠ることもできませんでしたけれど!(金額も違いましたしね・・・。ああ、あまり思い出したくない・・・。)
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