2003-11-30
命名+代替品
すぐに続けて日記を書いています。
最初に、日ごろこの日記を読んでくださっている皆様に、心からお礼申し上げます。日々思ったことをさらさらと書いているだけなので、つまらないことも多々あると思います。おつき合いくださり、感謝しています。
そして、多くの方々からメールをいただいています。
本当にどうもありがとうございます! なかなかお返事が書けないのですけれども、少しずつこの日記でご紹介させていただきたいと思います。今後とも断食日記をよろしくお願い申し上げます!
さて、今日はまず、ポット出版の私の担当編集者、日高さんからのメールをご紹介します:
「自然食グルメ日記」みたいになってきてますね。(笑)
断食、というのは食ということを徹底的に内省する作業なのだと想像します。
そういう観点からは、こういう展開も面白いと思います
(ちょっとこじつけ)。
ありがとうございます! そうなんです。そういう視点で見てくださる読者のみなさんは、面白いって言ってくださいます。でも、小食をしようと頑張っている方には、ちょっと厳しい写真なのかもしれませんよね・・・。私も含めてですが(笑)。とはいえ、一歩外に出ればいろんな美味しそうな物が目に飛び込んで来る世の中。食べ物の写真を見ても何ともない、という気持ちになるよう心身を鍛えたいものです。そうなったら、小食や断食も、もっと自然に受け入れることができるように思います。
日高さんからのメールはさらに続きます。
このような提案がありました:
青汁の絞りカスにもいろんな使い道があるものですね。「カス」という語感
はアレなので(「青どろ」もちょっと……)、こじゃれた名前に呼び変えた
方がよりキャッチーになるかもしれません。「青汁ピューレ」とか「青おろ
し」とか。(いや、別に無理にキャッチーにしなくてもいいんですけど。)
そうですよね! 私もなんだかもっと良い言い方があるなぁ、なんてぼんやりと考えていたのでした。そこで、いろいろ、いろい〜〜ろ考えまして、ついに命名いたしました!
そうです! 「青汁のカス」が、生まれ変わりました!
「グリーン・ピューレ」
いかがでしょうか?
↑この名前は、いくつかリストアップして、最終的にはつよしくんに電話をして、一緒に考えながら決めました。実際、青汁ってネーミングもものすごいですよね。字面を見るだけでも、ちょっと不味いのかな、というイメージがあるかもしれません。でも、飲んでみるととても美味しい! 特に、手作りの青汁ってフレッシュで、人参やりんごの甘さがすっきり心地よく、すんなり身体に入ってきます。息子も最近は何も文句を言わず、1日に2度飲んでいます。野菜嫌いな息子にとって、青汁さえ飲めば、野菜を食べろと私にがみがみ言われずに済むわけでして・・・彼にはとても合理的な飲み物なのです。でも、息子も最初は、「青汁」という名前を聞いてぎょっとしていました。そんな変な不味そうな物を飲むのか! っていう気分だったようです。ですから、グリーン・ジュースとか野菜ジュースって言った方が、まだ少しは美味しそうな感じがしますが・・・。まぁでも、すでにネーミングされているのですから、青汁は青汁のまま、この日記にも書かせていただきますね。
・・・ということで、また青汁のカスのリサイクルを考えましたら、次回からは「グリーン・ピューレ」と書きますので、どうぞよろしくお願いします! (つまり、前回のカレーなどは、「グリーン・ピューレ入りカレー」ってことになりますね。ちょっとは良い響きになったのでは?)
さて、次の話題ですが、最近つよしくんとあるテーマで話しました。それは、ベルリンでは私の知る限り、甲田療法を実践しているのは、同僚のつよしくんとすみえさんと私の3人だけですが、これからもっと多くのドイツ在住の人々が、甲田療法にチャレンジしてみたいと思った場合、一体全ての品がドイツ内で調達できるのか、ということです。それは可能か? 前からずっと思っていたことではありますが、例えばスイマグや柿茶などは、日本に戻った時に買い揃えましたし、日本からベルリンに来る方にお願いして持って来ていただいたりすることもありました。私は2003年の春から甲田療法を始めたのですけれども、まだ半年ちょっとですから、サプリメントのストックもあるし、それほど切実に考えていませんでした。でも、今後のためには、、やはり今真剣に考えた方が良いなぁ、と思ったのです。今のところ厳密には現地調達を完全にしてはいません。もしもスイマグも柿茶もなくなったら、日本から送ってもらうしかないのでしょうか。それはあまりにも不経済だし、送付してもらうという迷惑も家族にかけてしまうことになります。
できればドイツで全てを調達したい・・・・。そんなことをつよしくんと話していて、二人でいろいろ見つけてきました。
まず最初に、一般的に甲田療法で必要とされるものは、
*スピルリナ
*ビール酵母
*スイマグ
*柿茶
*玄米
*豆腐
*黒砂糖か蜂蜜
です。青汁は野菜を買ってきて自分で作れば良いのですから、なんとかなりますね。
スピルリナ、ビール酵母、玄米、豆腐、黒砂糖や蜂蜜は、ドイツでも売っています。ナチュラルハウスに行けば全て揃います。お豆腐はアジアショップにもありますし、難しいことはありません。もしも調達できなくても、甲田先生に伺いましたら、場合によっては豆乳を飲むのでもかまわない、とのことでした。蜂蜜は、マーケットでも購入できます。上記に書かなかった塩も、海の塩が良いとされていますが、それもナチュラルハウスに売っています。何も問題はありません。
けれども、スイマグと柿茶が難しいのです・・・・。スイマグは、水酸化マグネシウムですが、マグネシウムということでみれば、粉やタブレットのものはドイツでも市販されています。でもすでに液体になっている、無味の水酸化マグネシウムはさがしましたがありませんでした。甲田先生に伺ったのですが、他のタブレットや粉でも代替品として使えるそうです。けれども、味がついていてはいけないとのこと。そう、これら全てのドイツのマグネシウムには、甘い味がついているのです。
決して悪い物ではありません。果糖やオリゴ糖などの身体に優しいものばかりだし、注意して買えば少量の物が見つかるはずで、問題ないと思うのですが、甲田先生は少量でもあまりよろしくない、とおっしゃいます。写真はそういうわけで、いろいろつよしくんとさがした代替品と、本物のスイマグです。写真にある「Leinsaat」という亜麻の種子ですが、日本語で「あまに」というものです。(ドイツではナチュラルハウスに売っています)マグネシウムを飲むのは、つまりは制酸薬や下剤として使う、ということ。腸にある余分な物と宿便を排出しやすくするためです。胃酸を抑え、便通を良くするお薬なんですね。そこでこの「あまに」の登場です。つよしくんが常用しているものなのですが、例えば夜寝る前、コップに水を入れて一握りくらいの種子を混ぜ、そのまま朝まで放置しておくと、不思議なことに水がとろっとした感じになります。種子は溶けてはいないのですが、何かの成分が溶け出したって感じ。その水を朝起きてすぐに、種子も一緒に飲むのです。そうすると、便秘解消に効果的なのだそう。私も買ってきて飲んでみましたが、これはとても自然なものなので、味覚的にもお腹にも、あまり違和感がありません。でも、効果となると、う〜〜〜ん、あまり良くわからない・・・。
つよしくんは胃腸は弱いけれども、病気ではないし健康だから、この「あまに」とドイツで市販されているマグネシウムだけで充分何とかなるようです。でも私の場合、それはどうでしょう? なので、まずは「あまに」と、少し減らしたスイマグを飲むようにしてみました。これは効果がありました。でも、ドイツのマグネシウムとなると・・・。よっぽど量を考えないと代替品にはなりそうもありません。スイマグは、1ml中99、9mgの水酸化マグネシウムという含有量で、私は通常1日2回、朝起きてすぐと寝る前に15mlほど飲みます。これは、完璧に下剤の量なんです。排出し尽さないと、なかなか宿便まで到達しません。今はまだスイマグのストックがあるので、いろんな代替品とコンビネーションして徐々に代替品だけでも効果がある方法をさぐってみたいと思っています。
そして次は柿茶。これは、甲田先生から伺ったのですが、要するに天然のビタミンCを摂取しなさい、ということなのですね。ですから、もちろん水をたくさん飲んで、ビタミンCのサプリメントを服用すれば解決ってことなのですが、ポイントは、やはりスイマグの時と同じように、味なしが理想的であることと、もうひとつ大事なことは、ケミカルな物ではない、ということ。つまり、天然ビタミンCであることが大切なのです。薬局に行けば、強力なビタミンCはドイツにも沢山あります。私はそういうサプリメントも大好きでした。けれども甲田先生は、この療法を実践している間は特に天然の物でなければいけない、とおっしゃいます。身体に優しいし、原始に戻り、自然に戻るという意味では、それも当然のことでしょう。
そこで先生に代替品はありますか、と伺ったところ、アセロラのサプリだったらよろしい、とおっしゃいました。これはナチュラルハウスに多種にわたってあるので、とても嬉しくなりました。写真は一例ですが、パウダー、水に溶かしてジュースのように飲むタイプや錠剤等、いろいろあって楽しいです。私は今、粉タイプを試しているのですが、すでにアセロラの甘みがあるので、美味しいし違和感なく味わえます。息子はその日の気分で、飴のように舐めるタイプやいろんなフレーバーの炭酸ジュースにするタイプの物を飲んでいます。(息子の場合は健康体なので、薬局で売っているものも入っています。)
ちなみにビタミンC入りのお茶もドイツには沢山あるのですけれども、見ると含有量が少ない。1日に0,5mgくらいは欲しいところなので、そうなると相当な量のお茶を飲まなければならず、とても無理なのです。そうやって考えると、柿茶はものすごく天然のビタミンCが豊富な、理想的な飲み物だということがわかります。すごい! と思うのですけれども、柿茶は結構高価なお茶だし、郵送してまで絶対に飲みたいわけではありません。ここはやはり臨機応変に代替品を使って、少しでも甲田療法をリラックスしながら実践していきたい、と思っています。
ドイツでの代替品を使って身体はどう変化するのか・・。その結果は、来年の春くらいには出ると思います。(日本に住んでいらっしゃる方には、あまり関係のないお話ですが・・・。申し訳ありません。)