2005-01-19
ハーモニーということ
今日、ある女性とちょっと話をしました。彼女は、私がいろんな問題で悩んでいる時に、遠いところから電話で励ましてくれます。今、私は大きな悩みがあるわけではなく(もちろん私の病気のことは除いてですが)、むしろ息子の進級問題がクリアになり、思春期の不安定な時期が少し和らいできているように思えて、ほっとしているくらいなのです。でも、咳はまだ完全になくなってはいないし、生菜食Bを再開していないということもあり、自分が何か中途半端なところにいるような気が少ししています。前向きでいることがとっても大切で、私自身はいつも明るい気持ちでいるつもりなのですが、それでも少し考え込んでしまうことがあります。人間ですから、当たり前だとは思うのですけれど・・・。
そんな時に、その彼女から電話がかかってきたのです。いつも、私の耳でもわかりやすいように、しっかりと大きな声でゆっくり話してくれます。それに、途中でちょっと私が聞こえなくなって、「え?」と聞き返してしまう時などは、「ごめんなさいね!! 私の言い方、話し方が悪かったのよ。あなたが聞こえなかったのじゃなく、私が聞こえづらい言い回しをしてしまったの。本当にごめんなさいね。」と言ってリピートしてくださるのです。そうした心遣いがとてもあたたかく感じられ、会話の間ずっと、とても優しい空気が漂っていました。彼女は、私にこんなことを話してくれました。「淑子さん、私ね、大きな病気をして本当につらい時期があって、いろんなものに頼ってどうにかしたいってあがいていたことがあったのね。でも、そういう時には、何も前進がなかったのよね。そして私は焦るばかりでね、エゴ丸出しだったの。でもある時、はっと気がついたの。治りたいという気持ちはもちろん大事で、必要なエネルギーなのだけれども、調和も必要なのだって。つまり、ハーモニーね。ここでいうハーモニーっていうのは、例えば宗教だったら、自分だけ救われたいと思うのではなく、まわりの人々も含めて、大いなる気持ちで他者と調和して幸せをみんなでつかむってことね。ひとりよがりではいけないってことかな。これに気づくと、心がゆったりして、焦りがなくなったのね。そして生かされていることに感謝することが自然にできたの。そうしたら、どんどん体が良くなっていったのね。精神的なことなんだけれど。」
これは、甲田療法の「愛と慈悲の心」と一致します。そして、最終的には他人を思いやり、奉仕の精神で接することで、素晴らしい調和の力が生まれ、そのエネルギーがひとつとなって、信じる者に奇跡を与えてくださる、ということなのではないかなと思いました。甲田療法の場合だと、少食により自己融解を経て、免疫力を上げ、病気が治ると信じて前向きになり、甲田先生のお力もお借りしながら、そして自分でも精進し、まわりの方々とも協力し合い、愛と慈悲の心を抱きながら前進すること、でしょうか。その全てが一緒になって、素晴らしいハーモニーを奏でられる時、病気は快復に向かっていくのかもしれません。一人で頑張っているだけではなくて、他人の幸せも自分の幸せも、みんなで力を合わせて(=調和)一緒に祈る。良くなる、善くなると念じる。そうしたことで、心にゆとりが生まれ、他者に優しくなれる。みんなで祈るから、エネルギーも倍増する。そうなると、自分の免疫力もぐ〜んと上がるような気がする、ということなのではないかなと思いました。
宗教である必要もないと思います。(私は特定の宗教に属していませんので、よくわからないのですけれど・・。でも、神様は信じています。)甲田先生の少食療法でも、極めていけば同じところに到達するように思うのです。調和・・・ハーモニーということ・・・・。今日はこのことを、深く考えています。とりあえず身近にいる息子とのハーモニーにチャレンジしてみました(笑)。なかなかいい感じでした。
本日のオーガニック・イン・ジャーマニィは:
クロッカス!