2007-04-15

マクシィの家

行って参りました! マクシィの家・・・・息子はマクシィと、もうかれこれ5年以上は友達ですけれども、家族ぐるみでの関係ではなかったので、ちょっと緊張しました。彼の住まいは我が家からバスでちょっとの所にあるので近いのですが、全く交流がありませんでした。

ドイツ語では、距離のある丁寧な言葉のyouは、Sie(ズィー・2人称敬称単数の1・4格)

そして

親しい間柄の言葉のyouは、du(ドゥ・2人称単数の1格)

と言うのですけれども、通常は、例えば子どもの親と仲良くなれば、duを使います。私の場合は、マックス、ブルーノ、マルコやダニー、ジミーなどの親とは、このduで会話をします。(主語が変わると、動詞の変化も違ってきます。つまり、文章が全く違うものになるのです。ある意味、日本語の相手による使い分けのニュアンスに少し似ていますね。)ダニーのママは日本人ですから、当然日本語です。

でもマクシィのママとはまだそこまで仲が良くないので、初めておうちに伺って2時間もおしゃべりをしましたが、最後までSieで話しました。マクシィのパパも同席し、後半1時間はマクシィの弟もやって来ましたが、雰囲気は和やかなものの、Duの会話になるほどには距離感は縮みませんでした。

マクシィ一家はドイツの典型的な「教育熱心で裕福な家庭」で、大きくて豪華なマンションで暮らしています。パパは宇宙開発の研究者で、宇宙飛行士が使用する何か(よくわからない・・)を作っているとか。仕事で3ヶ月間、日本の名古屋にも滞在していたことがあるのだそうです。またママの方もフルに仕事をしていて、がんの治療薬を研究開発しているお医者さん。私の息子の話によれば、最近新薬を作ったとか・・・。

私のブログを最初から読んでくださっている読者の方は、もしかしたら覚えていらっしゃるかもしれませんが、以前我が家に入り浸っていたマクシィが、なかなか家に帰らないと言って、私の教育が悪いと非難したお母さんです・・・。私の話も、そしてマクシィが何故我が家に逃げ込んでくるのかも向かい合って話すこともせず、一方的に責められた時は、正直言って、良い印象がありませんでした。
でも、当時マクシィが学校でいじめられていて、息子がかばったり守ったりしていたこと、マクシィにはブルーノと息子しか友達がいなくて、不安なマクシィを何とかみんなの輪の中に加えようと、ブルーノと息子が一所懸命頑張っていたことなどを後から知って、私に対しても態度が変化したのでした。それまでは、我が家が母子家庭だということもあって(それに何をしているかさっぱりわからないので?汗)、私のことを少々蔑んでいた部分もあったようなのですが・・・。でも私は気にしていませんでしたけれども。

そしてマクシィは、ママによって強制的に別の遠い学校に転校してしまいました。

そこでは、勉強は随分簡単になったのだそうですが、いかんせん通うのに時間がかかり、しかも友達もなかなかできないし(みんな遠くから通ってくるので、学校の後に会えない)、どんどんマクシィは孤立してしまい、学校は違ってもやはり前のように息子やブルーノと遊ぶようになったのでした・・・。「あんな学校、行きたくなかったよ。」と、マクシィは言っていたようです・・。

それを見て、自分が間違っていたとやっと気づいたマクシィのママは、前の学校(つまり息子の通っているギムナジウム)に再び転校させようとしたのですが、例の手厳しい校長先生がNOと言っているらしいのですね・・・。
戻って来ても、勉強について来られないだろう、とのこと・・・ホントに厳しいことを言いますねぇ・・・・。
息子とブルーノは、マクシィの勉強をちゃんとみて、一緒に頑張るから、と言っていますが、そこまでの学力が我が息子にはないような・・・・汗。気持ちは素晴らしいと思うし褒めるけれども、だったらもっとまじめに勉強に取り組んで欲しいと思いますが・・・。まぁ、私自身も決してまじめな子どもではなかったので(夢見る夢子で、授業中空想の世界に浸っていたタイプ・汗)、あまり強くは言えないのですけれども・・・。

とにかく、そんな感じで会いました。

テーマは、夏に息子とマクシィが、二人で行く日本について。

マクシィは、もちろん日本は初めてですし、食事も合うかどうかわかりません。お寿司などは好きだそうですが、本当に大丈夫かどうか・・・。マクシィはとても大柄な少年で、過食+甘い物好きのために、体重がかなりあります。我が家に遊びに来る時も、何かしらお菓子を持参しますし、お腹を空かして来る時は、我が家にある物を食べたりもしますが、ファストフードでテイクアウトした油っぽいバーガーなどを頬張っていることが多いので、ちょっと気になっていました。息子も、「俺はいいけれども、マクシィは日本での食事が合わなかったら、コンビニなんかで買い食いすると思うよ。特に甘い物ばっかり買って食べてしまうんじゃないかなぁ。」と言うのです。

これはちょっと問題です。マクシィをお預かりするのですから、日本で体調不良になっては大変です。

なので、昨日ははっきりとご両親に伝えました。
「マクシィは、もしかしたら我が家の食事が気に入らないかもしれません。私の母は、それでもできるだけ彼が食べられるような物にすると思いますけれども、基本は両親がいつも口にするものを一緒に食べてもらいたいのです。それはヘルシーで、時にはマクシィには満足できない物があるかもしれない。そういう時は、たまには買い食いもしたいでしょうから、外食も悪くないと思います。でも、日々の食事のバランスがあるし、なによりマクシィに日本でずっと元気でいて欲しいので、どうか買い食いはほどほどにするように。それだけはマクシィに守ってもらいたいのです。」

マクシィのパパもママも、まじめな顔をして深く頷きました。
「本当にそうですね! マクシィは甘い物が好きで、いつも沢山買って食べてしまうんです。だから太ってしまって・・。なので、日本では和食の素晴らしさに触れてもらって、甘い物を控えてヘルシーに過ごして欲しいし、ダイエットして欲しいわ。」

・・・まぁ、ダイエットができるかどうかはわからないですけれども、少なくても息子と同じ物をできるだけ食べて、楽しい日本でのひとときを過ごして欲しいと思っています。

マックスのママは、今回はとてもいい感じでした。わざわざ私たちのために、ふたつのケーキとバタークッキーなどを焼いてくれました! びっくり! あ~~でも・・・そんなに食べてはいけない私・・・。

でも、息子と私のために作ってくださったんですよね・・・。なので、レモンケーキを一切れだけいただきました。ハーブティにぴったり合う、心のこもったケーキでした。息子は全種類食べてしまいました・・。それって、食べすぎでは・・・汗。

案の定、帰宅してからお腹がいっぱい状態でぼーっとしてしまった息子。

「俺、夕飯はいらないよ~。お腹いっぱいで苦しいよ!本当はそんなに食べない方がいいと思ったんだけれどさ、作ってくれたし悪いと思って・・。なので食べちゃったんだよね・・。」そうですね、息子は普段そんなにお菓子を食べなくなったので、今回はかなりの食べすぎということになりますね。でも、わかっているので大丈夫でしょう。

私もちょっと苦しかったです・・・。

結局、夕飯はなしで息子は水だけ飲みました。私はハーブティを飲んでリラックスして、それからお風呂に入って寝ました。

少食が身についてくると、食べすぎの時に体調が良くなくなります。自分自身がつらいですし、すぐに身体が反応するのでわかりやすいです。息子もそんなふうになってきているようで、食べ過ぎたと反省していました。良い傾向です。

こうやって少しずつ学びながら、健康な身体が形成されるのだと思います! (もちろん、私もです!)

本当に少しずつですけれども・・・前進です~~♪