2007-09-30

ベルリンマラソン!

9月30日、日曜日。

今日はベルリン・マラソンの日です。

正直言って、テレビでもほとんど見たことがありません。

ベルリンに来て、一度も沿道で応援したこともなく・・・。

心身に余裕がなかったのだと思いますが、私としては、インターネットや新聞で結果を読むだけで良かったのです。

でも、今年は少し違います!

ただ今、ドイツ時間で日曜日の午後1時。

知人の応援からたった今帰宅いたしました!

まだまだ皆さん、走っていらっしゃいますね。

日本人の知り合い2名が走るということで、自宅の近くだったら私でも応援できるかも、と思い、ちょっとチャレンジしてみました。

インターネットでコースを調べ、昨日のベルリン新聞に掲載された地図も参考にしつつ、26キロ地点のB駅付近で応援することに決めました。

知人はちゃんと毎日走って訓練を続けていましたので、B駅通過タイムはすでにだいたいわかるとのこと。
つまり、私は何時間も二人が来るのを待たなくていいという訳です。

昨日の土曜日は、とても寒くて雨も降っていたので、私は日本に戻る前に風邪を引いてはいけないし、どうしようかなと悩んだのですが、興味もありましたし、お天気もさほどひどくなかったので、行ってみることにしました。

・・・

先ずは、息子が起きて来ないので、ランチにローズマリーのドライハーブをたっぷり入れたクロワッサンをオーブンで焼き、豆乳で作ったシャンピニオンスープを添えて用意しておきました。

「君ね、そろそろ起きないとね。

お母さんは、初めてベルリン・マラソンで応援してくるからね。
でもよくわからないし、あっという間でしょうから、すぐに戻って来るから。」

そう言って家を出たのは11時30分でした。

B駅までは、電車で15分もかかりません。降りるとすでに、沿道が人でいっぱいでものすごく盛り上がっています!

ひゃ~~! 
こんな感じなのね・・・びっくり。

知人はおおよそ12時5分から30分くらいの間で通過すると言っていましたので、まだ時間があります。
進行方向の左側にいると伝えたので、きっと私のことはすぐにわかるでしょう。

・・・などと思ったのですが・・・。

B駅は、さほど応援する人がいないと最初思っていたのに、これが大間違い!

かなりのベルリナーが沿道にいました。

なので、場所取りが大変!

少しうろうろして、やっと見つけた良い場所。

ちょっと試しに撮ってみようかな、とすぐにそこから少しランナー寄りにカメラを前に突き出したら、後ろから50代くらいのドイツ人女性が、

「ちょっとあなた! 手を前に出さないでよね!

私の前にかぶるでしょ。そうしたら前が見えないじゃないの!

もっと後ろに行って頂戴!」と、ものすごい剣幕。

・・・汗。

ナンなんでしょうか・・・ヒステリー気味のおばさん・・・。

ちょこっと撮ろうとしただけなのに・・・。

でも、こういう人と喧嘩してもどうしようもないので、はい!と言って彼女の左隣に立ちました。

見ていると、彼女は思いっきり私の前に立ちはだかり、かぶるかぶる・・・。

大汗・・・。

自分がされるのは嫌だけれども、するのはOKなんですね、このおばさま・・・汗。

なるほど、彼女のまわりだけ、あまり人がいない理由がわかりました。

その後も、そのおばさんはヒステリックに、ちょっと前を素通りする人たちにも罵声を投げつけ、ずっと前の方でランナー寄りに立っている人達にも注意をして、まわりの人達全員が

「やれやれ、ちょっとおかしいんじゃないの?」というジェスチャーをして大ひんしゅくを買っていました。

・・・何だか・・・すごいです、皆さん。

私は、静かにランナー達を見ていました。(喧嘩するほどエネルギーもないですし、体力温存のため)

初めてのことだったのですが、これが意外に大変なんですね、びっくりです。

私が家を出た時は、すでにトップランナーはゴールしていて、テレビでにこやかにフラッシュを浴びていましたが、一般のランナーは一番遅くて午後3時半くらいにゴールするらしいです。

私が立っていた26キロ地点は、トップはおよそ午前10時20分、ラストランナーで午後1時15分くらいだそうですが、となると私の知人達は平均的な走りをするということでしょうか?
ちょっとゆっくりめ??

とにかく、11時45分から待機いたしました。

まわりの騒ぎの、それはそれは凄まじいこと!

ワーワー大声をあげて応援している人々、一体いつまで声をはりあげていられるのでしょう。
すごいです。

マラソンって、大きなお祭りなんですね。今回初めてそれに気がつきました・笑。

それに、知っているランナーだけでなく、巨大な扇子や旗などでわけ隔てなく応援するベルリナーも目立ちました。

私も、誰かれかまわず拍手していたのですが、どんどん手や腕が疲れてしまって・・・30分手を叩いていたものの、その後はもう力尽きてしまいました・汗。

・・・

それにしても・・・ものすごい勢いでランナーが目の前を走っていきます。

そして、ランナーはずっと途切れることなく延々と続いていて、いろんな人達がいました。

尼僧スタイルのごっついおじさん2人組、ペンギンのぬいぐるみを着た人、みつばちマーヤ、プレスリー、るいぐるみを頭につけた人・・・

かなりユニークなスタイルで走っていました。

そうじゃない人達も、例えば何か食べながらとか、それぞれ楽しそうに参加していました。

アジア系もかなり走っていましたね。

で、私の知人達は、いったいいつ私の前を通るのでしょうか・・・?

あれ、ぼ~っとしていたから、もう通り過ぎてしまったかしら?

不安になったのは、12時15分頃のことです。

いつもだったら、12時5分から20分くらいで通過すると言っていたので、まさか私は気がつかなかったとか?

あ、もしかしたら、私だってわからなかったかも????

黒いキャップをかぶり、防寒ばっちりの状態でスリムジーンズ+ロングブーツ(ブーツイン)、アディダスの防寒コートをはおり、さらにうす~~いグレーの色付きめがねをかけていました。

怪しいおばさんだったかも・・・汗。

どうしましょう~~!!!!

もう30分以上待っているのに、とっくに通過してしまっていたら、あまりに悲しいです~!

目をサラのようにして目の前を通過するランナーをチェックし、もう集中しすぎて疲れ果て、限界だ!と思った12時半、

ついに二人はやって来ました!

わ~~!!!

素晴らしい! 

二人は仲良く並んで走っていました!

そして、Aさんの方が私に気づきました。

手をふる私!

そして二人共、元気に手をふりかえしてくれました!

何だか、知らない人に拍手を送るのも楽しかったのですが、知っている人を見つけて、精一杯応援するのもいいものですねー。

ちょっと感動いたしました!

きゃーきゃー言いながら写真を撮り、ちぎれんばかりに手を振って、あっという間に応援終了。

結局45分も沿道に立っていましたので、風邪を引いてしまうといけないので、帰宅することにしました。

でも、まだまだベルリナーは熱い声援をランナー達に送っていました。

・・・

私は、自分ではマラソンはとっても苦手なのですけれども、こうして応援するのって、なかなか楽しいものだなぁと思いました!

来年は、息子が子供のコースで走ってくれないかな? ←あ、ありえない・・・汗。

沢山のランナーにエネルギーをいただいて、とってもいい気分になりました!

感謝の気持ちでいっぱいです♪

このエントリへの反応

  1. 東京で1回、大阪で何度かマラソンの応援はしたことがありますが、知人が走るのを応援したことはありません。飛行機で隣の席の人がマラソン選手だったというこよはあります。ベルリンマラソンで青木さんの知人の方が走られ、青木さんが応援され、互いに気づいて、いい刺激になりましたね。マラソンを走るというだけで、すごい人だと思います。マラソンはどこかロマンを感じさせますね。スポーツも文化ですね。有難うございました。

  2. 鹿毛さま

    コメントをありがとうございます。

    スポーツも文化、そうですね! 私自身はスポーツからは縁遠いですが(実は子供の頃は、クラスで一番足が速かったりと、かなりのおてんば娘だったのですが・・一体どうなってしまったのでしょう??笑)、スポーツを楽しめる自分でいたいと思います。

    昨日、ベルリンマラソンに参加したAさんからお礼メールをいただいたのですが、無事に完走したそうです! 良かったです~~!

    それに、応援した私から、沢山のエネルギーをもらったって書かれていて、すごく嬉しかったです。
    (おまけに、私のスタイルが可愛かったと書いてくださって、ますますハッピー!笑)

    本当に楽しいベルリンマラソンでした!

    ではでは

    ありがとうございました!