笹沼 崇

某銀行系システム会社のSEから私立大学の図書館員を経て、2002年より公共図書館の立ち上げに参加。現在は往復4時間の遠距離通勤している市立図書館副館長。『[本]のメルマガ』奇数月15日号に「図書館の壁の穴」を連載。 ◎個人ブログ『Sasanuma's work』

手作りの情報サービス戦略①(たぶん全4回)

最新の情報は、RSSリーダーがあるので比較的収集し易いが、ちょっと前の情報を探そうとなると、これは案外難しい。
例えば「○○について最初に言及したのは誰で、いつだったか?」というのを、文献だけでなくネット上の情報も含めて [...]

図書館総合展雑感

随分と時間がたってしまったが、今年の図書館総合展の感想。
今回は時間の都合でフォーラムに参加できなかったので、図書館退屈男さんにご挨拶に伺い、あとは幾つか気になるブースを覗いてきた。
東京の自宅から2時間かけて出勤し、3 [...]

『す・ぼん14』への反応

去年の夏以降、『[本]のメルマガ』や『ず・ぼん14』に貸出履歴を使ったレコメンドサービスや、蔵書を中心としたブクログのような機能について書いてきた。
これらの内容について、研究者や専門図書館員、図書館利用者などからポジテ [...]

『ず・ぼん14』 ~ その後のこと

 「ず・ぼん」で強調し忘れたこと。
 掲載された次期システム構想が中止になったのは、財政上の問題だけだった。
 事前に確保していた予算を執行できなかったためであり、貸出履歴の利用が問題になったわけではない。
 公共図書館 [...]

行政サービス≠図書館サービス

行政サービスは、基本的には地域のライフラインに関わることや、福祉・医療・教育などを、漏れなく安定供給することに主眼を置いている。
普段そういう意識で仕事をしている行政職員が、公共図書館サービスを考えると、地域のすべての人 [...]

サイエンスコミュニケーション

 「サイエンスコミュニケーションと図書館」*という長神風二さんの論文に興味を持った。
サイエンスコミュニケーションというのは、
「研究者,メディア,一般市民,科学技術理解増進活動担当者,行政当局間等の情報交換と意思の円滑 [...]

教室を書庫に

 図書館は原則として、蔵書として登録した本はそのままずーっと所蔵し続ける。
 だが実際のところは、図書館を利用している多くの人が知ってのとおり、保管場所がないために定期的に配布したり廃棄処分にしている。
 まとめて他の図 [...]

図書と雑誌の違い

 今回は、図書館関係者以外にはあまり知られていない雑誌のデータ管理について、事例を幾つかあげてみたい。
 図書館でいう「図書」と「雑誌」は、出版流通での扱いと同じとは限らない。

雑誌として出版されていても、毎号続けて受 [...]

書店で学ぶ

図書館用の本を買うために、スタッフを何人か連れて神保町に行ってきた。
休日に交通費は自腹でも構わないから同行したいという臨時・嘱託職員を募ってみたところ、ほとんど全員から参加したいという返事があった。
今回は約半数の5人 [...]

iGoogleから検索したい【続報】

今回は、自分用のメモ書きのような短い経過報告。
前回の「図書館サイトへの入り口」で、iGoogleガジェットからOPACを検索する話を書いたが、その続報。
iGoogleガジェットからOPACを検索できるようにしたいとい [...]

図書館サイトへの入り口

iGoogleやMyYahooのようなパーソナライズドサービスを、日常的に使っている人はどれくらいいるのだろう? 僕の身の回りには、まだ1人もいない。
だからどういう人が使ってくれて、どんな効果があるのか、今のところは未 [...]

「あさやけ?」

『朝焼けの図書館員』というタイトル案を見たとき、来年40代に突入する僕は、徹夜明けとか昔懐かしいミラーマンなんかを思い出した。
これからの図書館を担っていくイメージだと、ポット出版の沢辺さんから聞いて、なんだかこそばゆい [...]