伏見 憲明

作家。 1963年生まれ。 著書に『魔女の息子』(第40回文藝賞受賞/河出書房新社)、『さびしさの授業』(理論社)、『ゲイという[経験]増補版』(ポット出版)ほか多数。 編集長として『クィア・ジャパン vol.1〜5』(勁草書房)、『クィア・ジャパン・リターンズ』(ポット出版)を刊行。 詳細なプロフィールへ→

ゲイバーへの道 6 お通し問題

昨晩はママ修行の二日目。お酒の名前も少しおぼえて、水商売の輪郭がおぼろげにわかってきた。洗い物をしながらお客さんとおしゃべりをするなどという高度な技まで挑戦してしまったわん。「あら、そうなの…」なんて言いながらお皿をキュ [...]

ゲイバーへの道 5 大切なものとの別れ

エド・はるみが女芸人になるために男断ちをしたように、伏見もゲイバーのママになるにあたって引き換えにしなければいけないものがある。たとえ週一回のママだって、自分にとっていちばん大切だったものとお別れをしなければ、ママ業は上 [...]

ゲイバーへの道 4 先輩ママからのしごき

しごかれたといってもアソコをしごかれたわけではありません(オエッ)。
伏見は二丁目でもソフトドリンクしか飲まない下戸なので、アルコールに関しては無知蒙昧。これまで水商売はまったく経験がなく(リアルゲイバァっていうイベント [...]

ゲイバーへの道 2 『売れっ子ホステスの会話術』

水商売1年生の伏見としては、まずは接客を基礎から勉強しなければということで、右の本を書店で購入。まあ、最初はネタ作りのつもりだったのですが、この本、思いのほか学ぶことが多い。「よけいなことは話さない」とか「客に話しをさせ [...]

ゲイバーへの道1 mixi復帰

とりあえずmixi復帰。
ゲイバーを営業するにあたっていちばん必要なのは資金。だけど、今回は他人の店の休日を利用させてもらうだけなので、資本金はいらない。預貯金に余裕のない伏見は大助かりなのであるが、次に大切だと思われる [...]

緊急告知! 週1日ゲイバーのママになります。

7月から週1日、水曜日だけゲイバーのママ業をすることになりました。
二丁目振興会会長の福島光生さんのお店、メゾフォルテの休店日を借りて、Fushimi’s mf という形式で営業をします!(F メゾって呼ん [...]

いただいたご本『カレーになりたい!』

この本の著者の水野仁輔さんは「東京カリ〜番長」という出張調理ユニットを組んで、全国を回り、イベントの度に「新作カレー」をお客さんに提供している方なのだという。またしてもよりみちパン!セシリーズ、面白いところを突いてくる。 [...]

いただいたご本『20世紀 破天荒セレブ』

「ありえないほど楽しい女の人生カタログ」と副題にあるように、個性的というかハチャメチャというか、独自の人生をまっとうした東西の女たちをコンパクトに紹介した本。ココ・シャネルから宇野千代、岡田嘉子、大屋政子まで、猛女たちが [...]

いただいたご本『ゲイ恋リアル』

桃井アロムくんは二十代のいまどきゲイ。心もからだもバニラなゲイだけど、消化器系の難しい病気と付き合いながらいっしょうけんめい暮らしている。自分自身は病気のせいで厳しい食事制限をされているのに、ラブラブの彼氏のために料理を [...]

いただいたご本『「炭素会計」入門』

橋爪大三郎氏も竹田青嗣氏同様、次々に本が出版されますね。すごい生産力!
最初タイトルを見て、いったい何の本!? と思ったのだが、炭酸ガスの排出量等々の問題を扱った本であった(笑)。橋爪氏が「諸君」や「voice」に環境問 [...]

いただいたご本『英語で新宿二丁目を紹介する本』

英語で新宿二丁目を紹介する、という不思議な?ガイドブック。日本語訳もついているので、ゲイネタで楽しく英語を学ぼうという人にはもってこいの内容になっている。もちろん新宿二丁目について知りたい人にとっても便利な一冊だ。
執筆 [...]

ハートをつなごう

NHK教育テレビでの初の同性愛特集、すばらしかったー! こういう番組がテレビで放送されると、思春期のゲイやレズビアンの生き難さは少しずつ軽減されていくと思う。同性愛者の置かれた状況はまだ差別や抑圧と無縁ではない。また、ど [...]

いただいたご本『フロイト思想を読む』

先日、ヘーゲルの読解本を出したばかりだというのに、またしても竹田青嗣さんが新刊本を上梓された。今度はフロイト。うーん、勉強が追いつかない! でも今度のもとっても面白そう。
「フロイトは「無意識」の発見者として名高い。しか [...]

いただいたご本『タンタンタンゴはパパふたり』

尾辻かな子さんが絵本を翻訳した。とってもかわいいペンギンの物語。雄同士のカップルが子育てをするというもの。こんなファミリーモデルが世間に流通すると、同性愛者の子供たちももう少し生き易くなるかもしれない。
尾辻さんはこの後 [...]

右翼 × 元統一教会 × 元左翼 × 漫画家 × オカマ?

阿佐ヶ谷ロフトで行われた「よりみちパン!セ」シリーズのイベントを観に行った。この前、このサイトで紹介した『失敗の愛国心』の著者・鈴木邦男さんと、『「悪いこと」したらどうなるの?』の藤井誠二さんが出演するという情報を得たか [...]

いただいたご本『赤毛のアンへの旅』

ユウコ・マツモト先生からまたアン関係のご本をいただきました。今度のはNHK出版ですが、テレビ講座のテキストではなく、アンの故郷をユウコ・マツモト先生の文章と、グラビアでたどるもの。
ページを繰っていると、これがレイヤーケ [...]

いただいたご本『恋する物語のホモセクシュアリティ』

上野千鶴子氏の帯の推薦文が効いている。「宮廷物語では、だれとだれがどんなセックスをするかは、重大事。それは色恋ではなく権力の物語だからだ。「こんな読み方もできるのか」とぞくぞくする」。装丁も和風でセンスがあって、編集者の [...]

いただいたご本『失敗の愛国心』

今度は鈴木邦男かーーーー!?
さすがよりみちパン!セ。右の論者も登場ということで、益々芸幅が広がってきている。この後には佐藤優、叶恭子…といったクセのある辺りもラインナップに入ってくるようで、編集サイドの発想には脱帽。
[...]

いただいたご本『「悪いこと」したらどうなるの?』

少年犯罪等々をテーマにした本書は、よりみちパン!セのシリーズのなかでも重要な一冊になるだろう。つかみを武富健治氏の漫画にしているところも本の作りとして上手い! やはりこうした内容の本を読むべき少年少女たちに届くものにしな [...]

いただいた本『3か月トピック英会話』

作家の松本侑子さんからNHK教育テレビの英会話のテキストをお送りいただいた。「赤毛のアン」の翻訳者でもある彼女が講師を務めるもので、女優の松坂慶子さんも出演する。そのお二人が表紙に並んで写っているのだが、お世辞ではなく、 [...]