2010年9月決算は黒字を出せたので、決算賞与と社長賞を出したときの文書
ポットは9月末が決算、。
2010年9月の決算では約650万円の黒字を見込めた。
残念ながらその前年の決算は550万ほどの赤字決算で、一応帳消しに出来る程度の黒字にすぎない。
とはいえ、黒字は株主とスタッフと会社の貯金(内部留保)にすることにしている。なので、
1/4くらいを決算賞与と株主配当にした。
決算賞与の配分の仕方をスタッフ会議で議論。
結局、役員には決算賞与なし、スタッフに一律に配布ということになった。
ポットは、いわゆる「編集プロダクション」にあたる編集チームと、
デザインチーム、出版チーム、の3部門があり、それぞれ部門別の赤字黒字の数字もだしている。
そんなアンバランスもあるしってことで、その会議で「社長賞」をだすってことになった。
もちろん、これオレの財布からだすってことだけどね(笑)。
で、今日の会議で社長賞をだしたのだけど、そんときに、一応基本的な考えを話しておこうと思って、
短い文章にまとめた。以下がそれ。
社長賞は和田にだした。
和田くんありがとう。
────────────────────社長賞について
良いチームを作ることが、沢辺としてのポットの目標。
社長賞をつくって、良いチーム作りの重要さを忘れないでほしいので、
考えを整理しておく。
●チーム←→個人は相互に必要
良いチームが大切といっても、良い個人でなくてよいなどということではなく
当然良い個人も大切。
良いチームのためには→良い個人、のためには→良いチーム、のためには→、、、、
と循環するもの
●昔は、良い個人だけでも良いものができたけど、現代は良い個人に加えてよいチームがなければ良いものはできないと思う。
・良いもののレベルが上がっている
先日ビラセレーナ祭で「anan」の創刊当時のふる雑誌を買ったけど、
デザインだけ見れば、現代のデザインのレベルのほうがぜんぜん高いと思う。
あの時代、あの技術環境、デザインなどがあまり一般に無関係だった時代に、アレを出したのだからスゴい。
でも今はさらに良いものを出さなければ、「スゴい」にはならない。
・技術レベルがあがっているの
写真はデジタルがあたりまえ、PSDファイル/RGBで印刷所(リップ)に渡せるようになった。
ネットワーク、 FTPサーバ、PDFを使いこなせなければ円滑な進行ができない
これらの技術を編集デザインの仕事のなかで、使いこなすためには、良い個人一人では無理
ネットに強いけど、ザル校になってしまう編集者、とかいろんな良い部分(=個人)の集合でなければ実現できない
●ポットの売上げに即して
・ポットが編集制作/デザイン/出版/(ネットワークとデータベース)のセクションを持っているのは
相乗効果を目指しているから
・ある部門の「赤字」ですら、ほんとうにその部門の赤字かどうかわからない
社長賞を出すにあたっての老婆心からかいたので、必要以上にチームの重要性を書いてしまったけど、
もちろん、良いチームのためには、良い個人がいなければできゃしない。
勉強会も引き続きやっていくけど、
・たとえば雑誌をみていても「あ、これあれの企画につかえるんじゃない?」という関心が、個人のベースに必要。
・仕事をしていく現場に現れた問題点を、普遍的な改善課題とする視点、それを共有する視点
が必要。そして、残念ながら勉強会だけではそうした一人一人の姿勢を作ることはできない。
個人に依拠する部分がまた多い。一層の奮闘を。
2010.12.03
沢辺 均