2008-04-10
値上げ
神保町の「いもや」の天丼にとんかつ定食、「まんてん」のカツカレーが、それぞれ50円くらい値上げしたなんていう噂を目にして、うぅむなんて思っていたここ最近。
先日、神保町に行ったときに、店の前を通って、その値上げを確認した。
しかしいま、「噂を目にした」なんてつい書いてしまった。
ま、本来友達が少ない俺にとって、噂は圧倒的に目から入ってくるものだったのだけど。
でも、やっぱり噂は「耳にした」であって欲しいな。液晶画面でなく、紙面で見た噂は、ギリで「耳にした」ニュアンスが、ある、ような、気が、する、のだけれども。
「耳から」というのは、噂を発する側に多少なりとも人格的な何かがあって欲しいってことなんだけど。
ということで値上げ。
冷凍食品に、危ないモノが混入した事件があったりして、「いまの安い食べ物、幾らなんでもこの安さ、おかしくない?」と色んな人が思い出している、その絶妙な間合いに滑り込んで。
それはそれでしょうがないかなあという思いと、でもこの流れが「どんどん大きくなっていく」ことに、ちょっと注意をしておきたいなという思いと。
自分程度が注意をしたところで何の影響もないのは分かっているけど、自分の心の持ちようとして。注意。
別に50円はヘビーだぜ的な、カツカツな自分をアピールする気はないのだ。
実際その日、自分は「いもや」も「まんてん」も通り過ぎるのみで、「共栄堂」のポークカレーのライス大盛900円を食べたわけだし。
最初に「いもや」に行ったときは、天丼450円だった。それがいつの間にか500円になって、現在550円。
感慨深い。
財布に関するそれとは違う、このドスンとした感情。それは3つの時代を経たみたいな。スケールはぐんと小さいけど明治大正昭和を生きたみたいな。そんな感慨だ。